内容説明
男(アダム)と女(イヴ)の、人と宇宙(コスモス)の関係性を重視する作家D.H.ロレンスの複数の作品の関わりを、キーワードを基に読み解き、またトマス・ハーディの作品と読み比べ、さらにある作品の複数のテキストを比較・校訂する論集。
目次
第1部 ロレンスとキーイメージ(「二重のリズム(ダブル・リズム)」―『虹』と『恋する女たち』 「有機的統一体」として
「グロテスク」―ロレンスとグロテスク 「暗い英雄」の系譜
「美術」―ルネサンス美術論と『虹』 ほか)
第2部 ロレンスとハーディ(「パストラル・エデン」―パストラル・エデンの喪失と復活 ハーディからロレンスへ;「ジュード」―「トマス・ハーディ研究」とロレンス 『日陰者ジュード』論を中心に;「ダーウィニズム」―ロレンスとハーディ ダーウィニズムの視点から ほか)
第3部 ロレンスとテキスト(「ケンブリッジ版」―ケンブリッジ版『息子と恋人』と従来版 E・ガーネットの削除をめぐって;「本文校訂」―『狐』と三つのテキスト 本文校訂の見地から)
著者等紹介
鈴木俊次[スズキシュンジ]
1946年愛知県生まれ。名古屋大学大学院修士課程修了、同大学院博士課程中退。天理大学講師、金沢大学助教授を経て、愛知学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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