出版社内容情報
第6回アース・スターノベル大賞ルナ佳作受賞作、衝撃の完結巻!
「それでは幕を引きましょう。威信をかけた矜持の戦を」
【目次】
内容説明
侯爵家長女、アリアレイン・ハーゼン。彼女は謂れのない罪により、追放刑に処された。アリアレインはそれを侯爵家への宣戦布告とし、研いでいた牙を王家へ剥ける。「“王家の番犬”―そうね。でも、仕える主が相応しくなければ、噛みつくのも仕方ないわよね?」アリアレインの策略に翻弄されながらも、王室も侯爵家を追い詰めるための策を次々と講じていく。王室側の地盤が徐々に確固としたものになり味方を多くつけたものの、アリアレインを完全に封じるためのあと一歩が足りない。しびれを切らしたエイリークは、王家が持つ最大の一手を最後に繰り出した。「“王の影”を動かし、アリアレインを誅殺せよ」侯爵家の矜持と王家の威信をかけた前代未聞の逆襲劇、ついにフィナーレへ―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
31
最高に面白かった。アリアレインの苦悩から始まるの良い。 そして、上手くいきすぎていたアリアレインの計略により傾きすぎてた天秤が、ルドヴィーコの奮闘により少し戻るのも面白すぎる。というか小心ではあっても無能でも優柔不断でもないというこのキャラがある意味裏の主役ですね。レオシュも良いサブキャラ。王太子側の実務の状況の丁寧な描写により、主役のアリアレインを応援しつつも、どっちも応援したくなる。あくまで実務側だけですが。そしてここで、ルドヴィーコが有能であり優柔不断ではなくても、果断でもないというのがまた良い ↓2025/12/17
よっち
27
謂れのない罪で追放刑に処された侯爵家長女アリアレイン。それを侯爵家への宣戦布告とみなし、研いでいた牙を王家へ向けるべく手を打っていく下巻。王太子側の出鼻をくじくべく布石を打っていたアリアレインの策略に翻弄されながらも、対策を次々と講じていく内大臣ルドヴィーコ。しかし決め手を各状況にしびれを切らしたエイリークが最後に繰り出す最大の一手。時間が勝敗を左右する状況の中、冷徹に見えるアリアレインにも意外な一面があって、相手が悪かった感もあるエイリークの判断も、譲れないものがあったと思えば仕方なかったんでしょうね。2025/11/04
サキイカスルメ
13
祝完結!いよいよ直接的な戦いが始まりアリアレインはどうなるのか?王家はどうなるのか?な最終巻。個人のお話、個人の幸せと国ひいては社会というものどちらもを描いた作品だったと感じました。面白かったです。個人のお話はやはりアリアレインですね。彼女の決意と苛烈さからスタートしたお話でしたが、自分に大切な人がいるように、戦う人それぞれに大切な人たちがいる、そこで揺れ動く彼女の心、このお話を通じてアリアレインという人がどんどん人間らしくなっていく姿が印象的でした。アーヴェイルを想った独白が好き。2025/11/06
MoriTomo
6
謂れのない罪で追放されたアリアレインの最終章となっており、王室側が最終手段を用いて攻めの姿勢を見せる緊張感から、怒涛のクライマックスへと繋がる展開が圧巻でした。 衝突する両者の決着は想像以上に胸を打ち、登場人物たちの積もり重なった感情が一気に溢れ出すような描写が印象的でした。アリアレインとアーヴェイルだけでなく、そして王室側の掘り下げまで丁寧に描かれており、覚悟を示す言動と心情描写が光る、感無量のラストでした。2025/11/06
くろろ
1
★★★★⭐︎2025/12/17
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