出版社内容情報
「俺たちの時代と比べれば頼りない」、「それでも勇者の息子か?」、もうウンザリだった。 人類と魔王の戦いが終わり十数年後。世界を救った英雄である勇者一味の子たちは成長した。 その一人である『アース』は秀才であり、誰もが父の跡を継いで国を守る立派な戦士になることを期待したが、アースは常について回る父親の肩書に辟易としていた。 そんなある日、実家の屋敷に封印されていた、大魔王を打倒した父の剣を見たアースは衝撃を受ける。 そこには、成仏できずに現世に留まり続けていた大魔王の幽霊が居たからだ。 何故か大魔王の霊をアースしか見えず、さらに大魔王は剣からアースに取り憑いた。 四六時中、大魔王の霊と過ごすことになり、奇妙な共同生活を送るうちに、大魔王が気まぐれでアースに囁く。 「貴様の父には恨みがある。父や世間を見返したくば、余が貴様を鍛えてやろう。暇だしな」 アースは、親や世間を見返すためだけに大魔王の特別個人指導を受ける。 そして、来るべき日。勇者の両親が、かつての英雄たちが、初恋の人が、幼馴染の姫が、天才の同期たちが、そして世界が激震する。
内容説明
魔王を倒した勇者の息子であるアースは腐っていた。結果を出そうが出すまいが、周囲から聞こえる声はいつも同じ。「父親に比べれば物足りないな」もしくは「さすが、勇者の息子!!!」色眼鏡で見られる日々に苛立つアースは、勇者の剣が収められた部屋で運命の出会いを果たす。『面白い。余が貴様を指導してやろう。暇だけはあるからな』ひょんなことから出会った勇者の息子と大魔王の幽霊。二人の出会いが、この国の、この世界の、この星の常識を覆していく!!特別書き下ろし「貴様には分からぬだろうな」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nawade
alleine05
みう
takave
osiripenpen0