内容説明
すべての女性が魔力を宿し魔法を操れる国で、魔力を持って生まれた男の子。だが、彼は魔法が使えなかったため、無価値という意味のヴァンと命名され、家族からぞんざいな扱いを受ける…。十五歳になり軍に入隊したヴァンは、炎の魔法を扱う少女・エステルと偶然にも唇同士が触れ合い、彼女の魔法をコピー!!彼はキスした相手の魔法を会得する力を持っていた!!これは、無価値と呼ばれ続けてきた少年による、「キスからはじまる」成り上がり英雄譚。
著者等紹介
円城寺正市[エンジョウジマサイチ]
大阪生まれ。2016年『機動城砦サラトガ』(一二三書房、サーガフォレスト)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真白優樹
5
全ての女性が魔法を扱える国で、魔力を持つが魔法が使えない少年が軍に入隊し、始まる物語。―――戦場に示せ、自らの価値を。交わされるのは魔法飛び交い炎が舞う戦火、交錯するのは人の様々な意思、黒い思惑とその中で輝く純粋な想い。重厚な味付けであり骨太な味の中に、少年のひたむきな想いが光を灯すこの物語。設定からして面白さの風が吹き、戦記や戦争系の物語として何処にも引けを取らぬ味がある物語であり、戦記や戦争系の物語が趣味に入る読者様にはお勧めである。裏切りと襲来を越え、少年の道の先とは。 次巻も楽しみである。2017/09/14
モメンドフ
1
絵柄の割にストーリーは結構シビア。 少し詰め込み過ぎな気はしたが、はっきり言って面白い。 僕が、小説家になろう発の作品は、動きがなくて淡々と話が進むものが多いという印象をもっているせいか、バトルにここまで動きがあることに、ちょっと驚いた。 2017/08/23