出版社内容情報
第2回日本エンタメ小説大賞の最終候補作品。
内容説明
11歳の少年・大河の身に突然ふりかかった両親の離婚話。半年間の『執行猶予』期間として、彼は築30年のボロアパートで苦手な父ちゃんとふたりで暮らすことになってしまった。変わり者の父ちゃんとの生活、ふたりの親友。そして、同じアパートの2階に引っ越してきた轟さんとの心の交流を通じて、だんだんと逞しく成長する大河。約束の半年後、大河が選ぶのは―!?
著者等紹介
蘭佳代子[ランカヨコ]
1958年生まれ。石川県金沢市出身。日本女子大学文学部英文学科卒。作詞家/脚本家。数々の有名アーティストの楽曲を手掛ける作詞家として活躍。第2回「日本エンタメ小説大賞」最終選考に残った『僕と父ちゃんと執行猶予』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきちん
49
「この度、父ちゃんと母ちゃんは発展的結婚解消の運びとなった。お前には選択権がある。半年間の執行猶予を与える。」母親っ子だった大河。そして始まった、苦手な父親との生活。決断は半年後。リストラされたわけでもなく、知る限りずっとフリーターの父52歳。休みの日はどこかへ行ってしまう。今まで会話もなかった。暮らし始めて、徐々に謎が解けて…幼馴染やクラスメイト、転校してきた同じ境遇の轟さんとの淡い恋心などほんわか読んでたら、結構ヘビーな話にもなり、大河の決断はなかなか良かった。登録数少ないけど、もう少し読まれてもいい2017/12/06
ヤスヒ
9
突然聞かされた両親の離婚話。明日には母ちゃんは出て行ってしまうという。11歳の大河は父ちゃん、または母ちゃんのどちらと暮らすかを決めるのに半年間の執行猶予をもらいその間築30年のボロアパートに今まで苦手だった父ちゃんと二人で暮らす事に・・・という出だしのストーリー。大河の少年ながらの逞しさ、成長ぶりが描かれている。周りを固める人達も皆魅力的だ。また同時に親の視点になって読んでみても面白く読む事が出来ると思った。父ちゃんは立派な親ではないのかもしれない。でも大河にとってはとても誇れる父ちゃんだった。2017/04/14
悠佑
4
本当に面白い作品だったので、展開はゆっくりでじっくり読みたかったです。轟さんとタイガー結ばれてほしいなぁ・・・2016/02/08
ものぐさ
2
最後の方は、涙が止まらなかったです。2016/01/16
かねかね
1
史実を取り入れなくても良かったんじゃないの? と思ってしまう。面白かったけど、史実が出てくると興ざめしてしまって、ガクンと物語りの世界が褪せてしまう感じが残念。2015/09/18