内容説明
不登校で引っ込み思案の少年・詩音は、母の故郷・韓国の田舎でひとりの老人(ハラボジ)に出会う。老人はいつも怒ったような表情で、近所からは偏屈な人物だと思われていた。詩音は老人からヴァイオリンを教えてくれと頼まれる。詩音が弾いていた「故郷の春」という曲を自分でも弾きたいのだと言う。詩音は偶然、老人が毎日、亡くなった妻にあてた手紙を書いていることを知る。そこには妻に伝えることのできなかった、たくさんの想いがこもっていた―。少年と老人のひと夏の感動物語。名曲『ハラボジの手紙』を原点に紡がれたハートフルストーリー。