内容説明
法智大学の教授、安西晋作のゼミに集められた大学生3人。直輝、仁美、智弘は、単位不足のための救済措置として安西ゼミに送り込まれたのだった。ゼミの課題は目の前で起こっている「冤罪事件」を徹底的に調べること。逮捕された被疑者の家族や友人からのSOSにこたえる実戦的授業だ。しかし大学生に冤罪事件など解決できるのか?誰もが疑心暗鬼の中、調査をつづけるうち、少しずつ真実の断片が見えてくる。TBS連ドラ・シナリオ大賞(第3回)の大賞作品を大幅に加筆し小説化!
著者等紹介
椎名雅史[シイナマサフミ]
福岡県出身。福岡大学商学部卒業。2012年「I Believe」で、第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞、大賞を受賞。その小説化『チームビリーブの冤罪講義』が初の小説作品。2013年、深夜ドラマ「ムッシュ!」(CBC/TBS系)で、連続テレビドラマの脚本初参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MATHILDA&LEON
22
大学生たちが冤罪を晴らすために東奔西走する物語。連作短編集なので、サクサクと読める。うまく行きすぎている感はあるものの、それも小説ならでは。心にグッと来る瞬間が端々にあるのも良い。こういうゼミがあったら、是非とも入りたかったなぁ。2020/10/30
蕭白
10
本屋さんで出会って衝動買いしました。正解でした。テーマはタイトル通り「冤罪」なので、ともすれば重くなりそうでしたが、それぞれ理由を抱える主人公たちの事件を通しての成長が、物語を読みやすくしてくれていたと思います。残念なのは、後半に行くにしたがって、物語が浅くなっていったことかなぁ。2014/02/01
シアン
6
連作短編集、と言っていいのか。 TBS連ドラ・シナリオ大賞受賞作なので、連ドラ化を念頭に書かれている模様。 大学生がゼミで冤罪を解決していく。 ちょっとご都合主義的部分もあれど、題材としては面白い。 ただ、登場人物達の背負っているものが重いので、全体的にちょっと暗いかも。2015/01/27
くろねこ
4
諸々引ッ掛かるコトがない訳じゃないケド、全体的には満足。。 直輝父の案件が冤罪110番に持ち込まれた時、依頼人がゼミメンバーだッたのにはちょッと感動。。 シナリオ大賞なコトもあッて、自分の中で勝手にキャスティングするのも楽しかッた♪2014/04/28
しぇん
4
大学生が冤罪を解決する短編連作。テーマは面白いけど、冤罪がテーマなだけあって警察が無能すぎる書き方や、解決にちょい納得できない所がありました。最初の方ではでいきなり語り部が変わってたりして戸惑う所もありちょっと惜しい作品に感じました。後、いくら痴漢冤罪が容疑者側が晴らさないといけないとはいえ、最初の容疑は警察でも検証くらいするんじゃないかと思いましたが…。痴漢も痴漢冤罪もなくなる方法が欲しいものです。と、今日満員電車で女性の後ろに立ってしまって念のためつり革に両手かけてて疲れたのを思い出しつつ思いました。2014/01/16