内容説明
仕事一筋だった父親が、出張先で突然死んだ。しかし、大沢麻衣子は涙を流すことすらできずにいた。多忙な父親との思い出はなく、どんな人物なのかもよく知らなかったからだ。しかし通夜と葬儀を通して、麻衣子は、仕事一筋に真面目に生きてきたと思っていた父親の、知らない一面を知ることになる。父親に恨みを抱く部下、退社後家に帰るまでの空白の時間、隠されていた莫大な借金。次々に明るみに出る父親の秘密に、家族は驚愕する。そこへさらに、二人の刑事がやって来た。父の死の真相とは、謎の先にある父の本当の姿とは―?
著者等紹介
秦建日子[ハタタケヒコ]
1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家。90年に早稲田大学を卒業後、97年より専業の脚本家として活動。2004年、「刑事雪平夏見」シリーズ『推理小説』で小説家デビュー
小林昌[コバヤシサカエ]
1968年生まれ。脚本家・作家。DTPオペレーターを経て、六本木ライターズスクールにて清水曙美氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たぁ。
12
ニコール・キッドマン主演の『アザーズohers』を観た時のような衝撃を受けました。!彼らの方が!、、、お父さんの家族への愛、誠実さが切なくて切なくて、(私の読書は通勤電車の中ですが、)周囲を気にせず、はらはら泣きながら読み終わりました。2019/09/27
ぽこにゃん
11
出張先で死んだお父さんの社葬に向かう家族。社畜だった父の死は娘や息子には他人事のようで。娘の主観で、父が職場で嫌われ疎まれている雰囲気があり、その疑問を解決していく話と思われたが、事故死ではない可能性も出てきた。そして父親の正体、大人が教えてくれなかった秘密が露になった時、どんでん返しをくらった(°Д°)!まるで人前で恥をさらしたような家族に、私も恥を感じて目をそらしたくなった。けれど、父親の想い、母親の想い、はたまた女社長の想いが胸を打った。ホロッとした読了感がくるとは読む前には思ってもみなかった。2016/10/24
蕭白
5
思わず一気読みしてしまいました。映像も観たくなりました。2025/02/25
ぎょん
5
仕事人間で家族を省みない父が出張先で亡くなり、通夜、告別式で父の謎が出てきて、事実や真実に辿り着く話。物語は淡々と進み、衝撃は突然やって来ます。主人公と共にエッ?エッ?って感じ。そこからは一気読み、面白かった。事実と真実、深いなぁ。最後の社内報もウケる。ただ、題名の意味が分からずじまい。どういうこと?2017/03/07
くじら
3
ドラマのシナリオもとにした小説なので、やや淡白。前半は盛り上がりに欠けましたが、後半の故人の人となりがわかってからぐっと面白くなりました。2016/07/23
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