内容説明
弘美は十歳の娘を不慮の事故で失う。二年後、彼女は娘が通っていた小学校の卒業式に招待されて…。娘を想う母と彼女を見守る人々が温かな「君の卒業式」。ともに人生を歩いてきた妻の病を知った夫は、いっしょに病と闘うことを心に誓う。夫婦のあふれる情愛が胸を打つ「一生のお願い」。危篤の母を見舞う電車の中、加奈子は不思議な体験をする。母の深い愛を描いた「臨時ダイヤ」など『99のなみだ』シリーズで反響の大きかった作品と新作「クローバーの交差点」を収録。やさしい涙が心にしみる短篇小説集。
著者等紹介
名取佐和子[ナトリサワコ]
1973年兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。ゲーム会社に勤務した後フリーとなり、数々のゲームシナリオを手がける。小説家としては、ミリオンセラー短編集『99のなみだ』シリーズに作品を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
17
◎ 生と死を描く短編集。娘を事故で亡くした母親が娘の小学校の卒業式に招待される「君の卒業式」、自殺を考えた女子中学生が出会った不思議な少女の話「屋上から」、時空を超えて幼少時代の彼氏に会う「宇宙の約束」、母体と胎児のどちらを取るかの選択を迫られる「一生のお願い」、高校生の妊娠を描く「おめでとうございます」、自分が死んだあとの息子を見守る「キャッチボール」、危篤の母を見舞う娘に起こった不思議な出来事「臨時ダイヤ」、霊が見える看護師の成長物語「クローバーの交差点」を収録。あざといけど泣かされました。2019/04/03
keith
17
8編からなる涙を誘う短編集。時を越えて息子や母と出会う「キャッチボール」や「臨時ダイヤ」もよかったですが、妊娠してしまった女子高生の出産の話「おめでとうございます」が、NHKドラマ『透明なゆりかご』を思い起こさせるような内容でよかったです。2018/08/25
赤青の朝
5
卒業シーズンに読みたいと思い、手にとった。思っていたものと違い、不思議な奇跡が多めだった。ホロリというよりかは心が温かくなった。「臨時ダイヤ」の母親の気持ちが一番共感できたかな。2021/03/26
やぎ
3
「99のなみだ」シリーズで名取佐和子さんの作品が一番好きだったので購入しました。でも長い間積読していてやっと今読了しました。「君の卒業式」と「おめでとうございます」が好きです。どっちもバスの中で落涙を堪えるのに大変でした。他の作品も読んでみたい。2016/02/26
なかちゃん
3
どのお話もジーンときましたが、私は『宇宙の約束』が良かったですね。自分にもいろんな人生があったけど、相手にも見えない過去・人生ってあるんですよね。彼氏の子供の頃にタイムスリップするお話です2013/01/04




