内容説明
定年退職した新井輝夫は、妻に離婚され、自宅も手放すことになる。ある日、失意の輝夫の元に、一冊の古びたノートが届けられる。世界的なバレリーナとなった元クラスメイトの明美が、死ぬ前にそのノートを輝夫に渡すように言い残したのだという。それは、まだ輝夫たちが中学生だった頃、クラスメイトが書いていた交換日記だった。なぜ明美はこのノートを自分に送ってきたのか?人生の後半を迎えたとき、その胸に去来する過去と現在。人生へのやさしいエールが胸に染みる感動作。
著者等紹介
竹之内響介[タケノウチコウスケ]
昭和34年生まれ。東京・西東京市出身。TVCM、ウェブのショートムービー、ゲームソフトのCGムービーなど映像の企画・演出を手がける。シナリオ・センターでドラマを学び、制作した自主映画が小津安二郎短編映画祭、ショートショートムービーフェスティバル入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Te Quitor
7
突然届けられた47年前に書かれた女性3人の交換日記。現代で昭和30年代と再会する。世代ではないので時代背景に共感し難い部分が多く、なかなか読むペースが上がらず苦戦した。でも今は読めて良かったなと素直に思う。色んな想いが心にじんわりと沁みてきた。皆が皆、それぞれの個性を人生に反映させながら生きてきたんだよね。素敵だ。素敵な本だね。2013/11/14
vivi
2
「見上げてごらん夜の星を」を読み終えて間が無いのにまた、出会ってしまいました。 東京オリンピック、黒電話、チンドン屋さん、ララミー牧場、鉄人28号、交換日記・・・昭和30年代生まれには堪らないでしょう(TT)お勧めです(TT) 「見上げて~」の時、子供だった彼らの現在、再会も・・・ 『子供の頃の友達は、何も言わなくても無条件に暖かい・・・・まるで長い夏休みが終わって教室で再会したような・・・・』 また、同窓会をやりたくなっちゃいました(TT)2013/02/18
りんちゃん
0
✯✯✯✯2025/02/26