内容説明
彼氏いない暦＝年齢のＯＬ、直美２９歳。仕事も家庭も手に入れたいと願う、陽子３０歳。お嫁さんになりたい歴女、麻衣子２７歳。自分とお金しか信じない女、聡子３３歳。女子会好きの現代っ子、愛２２歳。仕事に疲れてしまった、千草３７歳。超恋愛氷河期を生きる女性たちの声が連作短編に！恋や人生を探しているあなたへ、元気がでる６つのストーリー。
著者等紹介
白石まみ［シライシマミ］
小説家・脚本家。早稲田大学卒業。雑誌編集者を経た後、脚本家に転身しテレビドラマなど数多くの映像作品を手掛ける。著書に映画ノベライズ「フラガール」（メディア・ファクトリー）や「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」（リンダパブリッシャーズ）などがあり、「欲ばりたい女たち」（幻冬舎）でオリジナルデビューを果たす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありちゃん@道東民
25
表紙のイラストを見て、もしかしたら10代の子が読むようなガッツリとした青春恋愛小説かも？と長らく積んでいたのですが、全然違いました。出てくる女性は、30代。それぞれの生き方、恋に悩んでいて、またその年代特有のリアルさを含んでいるのも良かったです。私は、中でも、直美が凄いなって思いました。あるコンプレックスに悩んでいた彼女がどんどん成長して世界を広げていく姿には勇気づけられます。また、千草のような生き方にも憧れる。増本みたいな人が現れたら人生最高かも？2016/01/23
しょこら★
25
結婚、仕事、家族…悩める現代女子のお話。ガツガツ肉食系に、オタク系、自分磨きに熱心なコ、どの子も分かる分かる！彼氏いない歴＝年齢とか、けっこういたりするのかな？少しずつ関係を築く煩わしさとか、女子会の生ぬるい雰囲気とか、仕事の悩み、結婚のこと、自分をさらけ出すことがどんどん怖くなる働く女性たち。でも、こんな世の中だもん、男性だって生きにくいよね。みんなでよりよく、お互いに支え合えたらなーなんて、きれいごとかな。『戦う女』の増本くんが一番いい男だった！2013/04/29
ゆうき
21
この本には、自分や自分の友達みたいに、恋に悩む女の子がたくさんいました。今はホントに恋愛氷河期なんだと思う。男の子も女の子も楽に恋愛を始められない時代なのかもしれない。少しずつ自分らしい生き方を模索する女の子たちは素敵。2016/11/27
優愛
21
恋人なんていらないとよく言うけどやっぱり一人は寂しい。だから誰かといたい。それは友達でも恋人でもいいけれど。年をとるごとに募る不安を感じながら仕事をこなす女性の物語。 恋愛なんて上手くいかない。それは所詮他人といるのだから当たり前だけどそれに気づくのが難しいから幸せになるまでは程遠く、心が疲れてしまうのだろう。2013/10/12
ｍｍｔｓ（マミタス）
17
表紙のみで判断したらラブコメかライトノベルっぽい雰囲気だと思いきや、ところが現代の女性に恋愛に対する描写がお見事でした。家庭を支えるために専業主婦志望だろうが間違えじゃないですよね。もちろん、典型的なキャリア・ウーマンだろうと素敵だと思いますし。恋愛や結婚に年齢制限はありませんし。ありのままに謳歌出来ることが一番ですし。それぞれ好きなように楽しんで欲しいですもん。外野の言っていることなんか気にしないことが一番でしょうね。色々な女性目線から恋愛事情を知れたので良かったです。他の小説も読みたいと思いました。2016/04/06
