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木更津甲子園予備校

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784803002515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

政界スキャンダルに巻き込まれ、青森支局に飛ばされた帝都新聞記者・野々村凛子。彼女は高校野球を取材するうち、10年前、設立たった1年目の白雪学園野球部がいきなり甲子園出場を決めたあと、部員全員が退部届を出した事件のことを知る。事件の裏に見え隠れするスポーツマネーに群がるハイエナたちの陰。スクープを確信した彼女は、甲子園への出場を実現させた人物・藤堂を追いかけはじめた。スポーツと金の闇に挑む新作ミステリー。

著者等紹介

篠原高志[シノハラタカシ]
浦和市生まれ。早稲田大学卒業。(株)日本旅行勤務(国内旅行商品企画・地域振興担当)の後、2000年、「アドベンチャー探偵の事件簿」でシナリオライターとしてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

49
へぇ~と何度も感じて、面白かったなぁ~と思った一冊でした。純粋に野球に打ち込んでいるであろう若者達を巻き込んだ高校野球の暗部である闇にスポットをあてて、その闇に切り込む女性記者が一人の男の人生の本意を明らかにして行く過程を読んでいて「そうだったんだぁ」と何度も思わせてくれました。そして、知らなかったスポーツマネーの闇のからくりも知ることができて、またまた「そうだったんだぁ」と思うと同時に、悪い輩が湧き出てくるのも当然だなと納得しましたね。恐らく女性記者がラストには野球が好きになっただろうと思えました。2021/10/03

来訪者

13
高校野球に付きまとう負の部分にスポットを当てていて、また抜け道だらけの野球協約及び既得権益に群がる大人達などにもスポットを当てており、非常に興味深かったです。藤堂という人物が出てきますが最初と最後でかなり印象が変わります。何事にも多面性がある、再認識させられる一冊でした。2011/08/10

ピエール

10
東京本社政治部で敏腕新聞記者として活躍していた野々村凛子が政界スキャンダルに巻き込まれ、青森支局に飛ばされるところから物語が始まります。不本意ながら青森県の高校野球担当を任されますが、10年前に起きた甲子園出場後のレギュラー全員退部事件の真相を暴くために「高校野球の裏側」に迫っていきます。作品の題材は高校野球ですが、事件の背景に潜む裏や闇といった政治色の濃い内容も盛り沢山です。高校野球のブローカーの存在や、地元でない学校への越境入学の是非なんかは考えさせられるところもありました。お薦めです。2013/07/31

sta_kishimoto

10
10年前、設立たった1年目の野球部が厳しい予選を乗り越えて甲子園出場を果たす。しかし、その後部員全員が退部届をだし、本選へは2軍が出場。新聞記者、野々村凜子はそこにある人物の存在を知る。それはスポーツ選手を専門にあつかう資産コンサルタント。スポーツマネー、そこに正義はあるのか。いやぁ、面白かったです。高校野球という国民的スポーツの光と影。越境入学や特待生制度、ルールの不正備。興味のある方には楽しめる作品だと思う♪あまりフォーカスされてこなかったところにフォーカスし、面白くわかりやすく読めました。2012/01/29

シロー

9
パワフルなヒロインに個性豊かな人物が多数登場。清廉潔白過ぎるヒロインの頑なな心を溶き解していくスポーツビジネスの未来像。多くの敏腕代理人が活躍する米国ではこの域まで進んでいるのだろうか? 篠原さん初読ですがかなり楽しめました。psこの春の選抜の選手宣誓をした球児が坊主頭じゃないので驚いた。別に話題にもならなかったので当たり前になってきているのだとしたらとても良いことだと思う。今時の高校生が坊主頭なほうが異常でしょ。むしろ、球児達を整列させて長々と挨拶して自己陶酔してる大会役員達が坊主頭になったほうが良い。2016/04/01

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