内容説明
交通事故で車椅子生活を余儀なくされた少女の絶望を救ったのは、いつも姉の後ろをついて回るばかりの弟だった。深い勇気をくれる「弟の背中」。再婚相手には小さな息子がいた。それは奇しくも自分の子供時代と同で、「お父さん」と呼ぶことを強いられた苦い日々が思いだされた。ゆっくりと親子になっていく男と少年が愛おしい「親父になった日」。突然宣告されたあと半年の命。自分は果して何を成し遂げてきたというのか?男が昼間の街を歩き、見つけたものとは?生きることを真摯に見つめた「六ヶ月のプレゼント」。やさしい涙がこころにしみる12篇の短篇小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鬼神ザビエル
4
今回のお気に入りは〜弟の背中、ずるいよ姉ちゃんでした! 2015/11/13
aoko
3
短編12作品収録。人が人を思いやる心がじんわりと心に沁み込む作品ばかりだった。「お母さんは人気ブロガー」が面白かった。2023/10/20
Mikko
3
数年前に友達からもらった泣ける話の短編集。久しぶりに再読してみた。当時は感動してたくさん泣けたけど、今回はそうでもなかったな。「鋸山へ父と」と「ずるいよ、姉ちゃん」はいい話だと思った。2014/01/07
ありんこ
3
このシリーズは泣ける時と、全く泣けない時があるけれど、今回は、どの作品も大泣きしました。なかでも、「ずるいよ 姉ちゃん」「母の魔法」は、胸が一杯になってきて、涙がボロボロこぼれました。2011/03/11
ほんこ
3
また泣いた。今の自分に重なって泣けた。2010/12/19