内容説明
住民のことなら知らないことのないリョウヒロこと了津寛子巡査。長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警が、今夜も交番を訪れた住民の『本当の悩み』を解決します。ミリオンセラー「９９のなみだ」で数々の名作を生み出した名取佐和子、待望の単行本デビュー作。
著者等紹介
名取佐和子［ナトリサワコ］
１９７３年兵庫県神戸生まれ。神奈川県辻堂育ち。明治大学文学部卒業後、ゲーム会社に就職。ＲＰＧ制作に携わる。２００１年に退社後は、フリーライターとして始動。ゲームやドラマＣＤのシナリオを手がける。ミリオンセラーとなった短篇小説集『９９のなみだ』シリーズで数々の名作を生み出し、『交番の夜』で単行本デビューを果たす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
76
スラッと背が高くナイスバディだが、カーリーヘアに丸顔のソバカスだらけというふざけたキャラ設定のため、入り込みづらかったが次第にのめり込む。超人的な記憶力、管轄の人たちをかなりハイレベルで把握、きめ細やかで温かい神対応の女性おまわりさんの良作中編3編。2020/01/09
みかん🍊
71
了津巡査の務める交番の夜に起きる3つの事件、それぞれ別の小さな事件のようで実は少しずつ繋がってる、個性的で凄い記憶力と判断力こんなお巡りさんが実際居たら街は平和になるだろうな、通ってみたいです、了津巡査素敵です、ファンになりました。「交番に、同じ夜はひとつとしてありません」2014/12/30
えりこんぐ
57
面白かった〜(´∀｀*) 交番って、地域住民が警察官をいちばん身近に感じられる所だと思う。そんな所にこの了津さんみたいなおまわりさんがいたら、すごく頼もしい！ なんでもでてくる、了津さんのロッカーの中身が見たいわ〜。３つのストーリーも、悲しさの中に暖かみがあっていい感じ。双子の話は泣けました(/ _ ; ) 名取さんを読むのは３冊目だけど、どれも好きだな〜☆2017/01/24
ゆきちん
55
鵜ノ森交番にいるモフモフのカーリーヘアの警官リョウヒロに中心に夜の交番やパトロールを描いた連作短編３つ。「みそら連続殺傷事件」が軸になっていてどの話も暖かく感動できるようになっている。さすがにカーリーヘアや縦ロールの警官はおらんやろ！とは思うけど、最近落し物で続けざまに交番のお世話になった身としては、地域に密着してくれると安心だなぁと思う。大変なお仕事だね。じんわり感動できます。2017/05/03
アメフトファン
54
こんな交番があったらいいなと思えるハートウォーミングな作品でした。個性的で型破りな女性のお巡りさんの了津さんや上司の神戸さんに癒されて励まされました。身近な交番がここまで親身になって対応してくれたら町は平和になりそうですよね。是非シリーズ化して了津さんのその後を見てみたいです。2014/11/20
