内容説明
土地収用法は、昭和二十六年に制定され、昭和四十二年に大改正が行われて以来、抜本的な改正がなされなかった。一方、この間に公共事業を取り巻く社会情勢は大きく変化した。近年は住民理解の促進、円滑かつ効率的な事業の実施、循環型社会の形成など、従来の土地収用法が必ずしも想定していなかった様々な課題への対応が求められている。平成十三年の土地収用法改正は、これらの課題に適切に対処するため、三十余年ぶりに大改正が行われたものであり、平成十四年七月十日に施行された。本書は、土地収用法の改正の経緯、目的及び改正による手続の変更などを逐条的に解説することにより、改正土地収用法の理解が深められ、新制度の適切な活用が図られるよう執筆されたものであり、併せて改正土地収用法成立から現在に至るまでに改正のあった仲裁法等の関係法令改正にも対応したものとなっている。
目次
第１編 総論（法改正（改正土地収用法）の趣旨
法改正（改正土地収用法）の概要
政令改正（改正土地収用法施行令）・省令改正（改正土地収用法施行規則）・通達の概要）
第２編 各論（法改正（改正土地収用法）の解説
政令改正（改正土地収用法施行令）の解説
「土地収用法第八十八条の二の細目等を定める政令」の解説
省令改正（改正土地収用法施行規則）の解説
第百五十九国会における土地収用法の改正の解説）
第３編 三段対照法令編
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