内容説明
建設市場が縮小に向かう中、建設産業は、これから21世紀初めにかけて、大きな変革期を迎えようとしています。建設各企業は、情勢変化を的確に見極めながら対応して行かなければなりません。本書では、こうした問題意識に立って、IT革命、発注方式の多様化、企業連携、元下関係の変質、現場における生産効率の改善など、様々な動きについて分析と展望を行いました。住宅については、高齢化社会を迎え、「高齢者の居住と住宅」が大きなテーマになっています。高齢者が保有不動産を活用して生活資金を入手する制度を整備することも課題の一つです。今回は、フランスのビアジェをわが国に導入できないか検討しています。また、進みつつある都心居住の動向と課題にも触れています。これらのほか、海外の建設市場の動向やわが国建設企業の海外受注についても記述しています。
目次
第1章 マクロ経済と建設投資(経済と建設投資の動き;公共投資の経済効果の再検証;これからの雇用問題と公共投資)
第2章 変革期を迎える建設産業(21世紀に向けた建設産業の胎動;建設現場における生産効率改善;建設業と情報化)
第3章 都市における居住のあり方(高齢者の居住とビアジェの日本的展開;都心居住の現状と課題)
第4章 海外の建設市場(海外の建設市場の動向;わが国建設会社の海外受注の動向)