内容説明
建設生産が、現場一品生産であるとともに、生産にかかる組織体制についても当該現場単位でアセンブルされるという特質により一般的な工場生産とは違った情報伝達負荷の多さ、人と人とのコミュニケーションの難しさ、安全に対する意識向上教育の浸透の難しさ等、事故災害防止のための安全対策の難しさが起こる。これらの特徴は、ヒューマンエラーの発生しやすさにもつながるところである。こうしたヒューマンエラーにつながり易い建設現場の特徴を念頭におきつつ、現場技術者からのヒューマンエラーの防止に役立つ参考意見の収集、マネージメントツールのひとつとして、情報伝達という視点でのコミュニケーション手法の状況等について調査・分析を行い、ここに紹介している。
目次
第1章 建設業の特徴と事故災害
第2章 安全に熱心な現場所長から聞いた安全対策の向上の可能性
第3章 建設現場におけるコミュニケーションエラーの原因と対策
第4章 建設産業におけるヒューマンエラー分析手法(案)
第5章 安全管理に関わるヒューマンエラー防止の留意点