内容説明
都市の夜間景観の演出は、照明を増やすことにより明るくするだけでなく、過剰な照明を取り去ったり、抑制することも大切である。これにより、必要な照明の効果を際立たせるとともに、夜間の都市景観にメリハリを与えることができる。また、省エネルギーや自然的環境への影響にも配慮しつつ、良好な夜間景観を演出することにつながる。この観点から光とかげのハーモニーを目標とする都市全体としての夜間景観計画(ライトプラン)を策定する意義は大きい。本書は、以上の視点に基づき、今まで検討が行われた「都市景観懇談会」及び「都市環境照明調査委員会」の提言を受け、建設省並びに照明、まちづくりの実務担当者等から構成された「都市の夜間景観研究会」の手によりとりまとめたものである。
目次
序 美しい夜間景観をめざして
第1部 ライトプランの考え方(夜間景観の特徴;ライトプランのあり方;ライトプランの計画技法;ライトプラン作成の実際―ケーススタディ)
第2部 事例―都市照明の実際
第3部 参考資料(照明方法の基礎知識;照明に関する現行基準等;「懇談会」及び「委員会」提言要旨;夜間景観に関する文献リスト)