テクノロジーって何だろう?―“未完了相”で出会い直すための手引き

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テクノロジーって何だろう?―“未完了相”で出会い直すための手引き

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784802513500
  • NDC分類 118
  • Cコード C3070

出版社内容情報

どんどん進歩していくテクノロジーに、ついていけなさを感じていませんか。
本書は、ハイデガー、スティグレール、ユク・ホイからポスト現象学まで、技術哲学のエッセンスをわかりやすく解説しつつ、ベルクソンの時間哲学を接続させ「未完了相」を照らし出すことで、「テクノロジー」というものの捉え方を更新する一冊です。
芸術と科学の融合を掲げる学校IAMASで長きにわたって教鞭をとり、日本のメイカームーブメントを牽引してきた著者が、テクノロジーに対して手触り感を持てるよう導きます。

こんな人に:
・生成AIを利用して仕事などをしているが、先端的なテクノロジーについていけなさや不安を感じている人
・テクノロジーを利用して作品制作やプロダクト開発をしているが、受け身で使っていることに疑問を感じている人


【目次】

はじめに

第一章 大文字のテクノロジー:「テクノロジー」なるものとはそもそも何かをめぐる言説
 第一節 総かり立て体制──古代技術と近代技術の対比からテクノロジーの本質を問う
 第二節 技術的対象──人間と自然を媒介する第三の存在者に着目する
 第三節 エピメテウスの過失──起源における欠如への補綴として技術を位置付ける
 第四節 宇宙技芸と技術多様性──土地に根差した技術に着目し多元的に立て直す
 第一章のまとめ

第二章 小文字の諸テクノロジー:個別具体のテクノロジーをめぐる経験の記述を重視する言説
 第一節 ポスト現象学──人間と世界の媒介項を複数の関係性と多重の安定性で捉える
 第二節 道徳的媒介──人間の道徳的行為を媒介する非人間の存在者を設計する
 第三節 サイボーグ-テクノロジー諸関係の哲学──テクノロジーとの境界線をサイボーグの生きられた経験から問い直す
 第二章のまとめ

第三章 ベルクソンの哲学:生命論にして時間論にして技術論
 第一節 生命論──物質と生命の折り合いによる分岐的な進化
 第二節 時間論―生きられた時間の質的側面を時制ではなくアスペクトで捉える
 第三節 時間論の拡張―マルチ時間スケール解釈と生態学的ランドスケープ論
 第四節 技術論への展開―ベルクソン哲学に基づく大文字と小文字の折り合いについての試論
 第三章のまとめ

第四章 〈未完了相〉が開くための設計論へ
 第一節 ポスト現象学の諸概念をベルクソン時間哲学で拡張する
 第二節 ケアのロジックで考える
 第三節 完結相・未完了相・完了相の三つ組(トライアド)で捉える
 第四節 遊びながら〈未完了相〉でテクノロジーと出会い直す

第五章 実践編:「Art for Well-being」の取り組みから
 第一節 Art for Well-beingのはじまり
 第二節 初年度の取り組み
 第三節 音との新たな出会いを生み出すAI
 第四節 とけていくテクノロジーの縁結び
 第五節 新井英夫さんインタビュー:とけていくテクノロジーの設計論

おわりに

注釈一覧
出典一覧
文献目録
索引

内容説明

「テクノロジー」というものを根本的に考え直すために。技術哲学のエッセンスをやさしく紐解きつつ、ベルクソンの時間哲学を接続させ〈未完了相〉を照らし出す。日本のメイカームーブメントを牽引してきた著者が案内する、テクノロジーとのよりよい付き合い方。

目次

第一章 大文字のテクノロジー:「テクノロジー」なるものとはそもそも何かをめぐる言説(総かり立て体制―古代技術と近代技術の対比からテクノロジーの本質を問う;技術的対象―人間と自然を媒介する第三の存在者に着目する;エピメテウスの過失―起源における欠如への補綴として技術を位置付ける;宇宙技芸と技術多様性―土地に根差した技術に着目し多元的に立て直す;第一章のまとめ)
第二章 小文字の諸テクノロジー:個別具体のテクノロジーをめぐる経験の記述を重視する言説(ポスト現象学―人間と世界の媒介項を複数の関係性と多重の安定性で捉える;道徳的媒介―人間の道徳的行為を媒介する非人間の存在者を設計する;サイボーグ-テクノロジ諸関係の哲学―テクノロジーとの境界線をサイボーグの生きられた経験から問い直す;第二章のまとめ)
第三章 ベルクソンの哲学:生命論にして時間論にして技術論(生命論―物質と生命の折り合いによる分岐的な進化;時間論―生きられた時間の質的側面を時制ではなくアスペクトで捉える;時間論の拡張―マルチ時間スケール解釈と生態学的ランドスケープ論;技術論への展開―ベルクソン哲学に基づく大文字と小文字の折り合いについての試論;第三章のまとめ)
第四章 〈未完了相〉が開くための設計論へ(ポスト現象学の諸概念をベルクソン時間哲学で拡張する;ケアのロジックで考える;完結相・未完了相・完了相の三つ組で捉える;遊びながら“未完了相”でテクノロジと出会い直す;結論)
第五章 実践編:「Art for Well‐being」の取り組みから(Art for Well‐beingのはじまり;初年度の取り組み;音と新たな出会いを生み出すAI;とけていくテクノロジーの縁結び;新井英夫さんインタビュー:とけていくテクノロジーの設計論)

著者等紹介

小林茂[コバヤシシゲル]
博士(メディアデザイン学)、学士(総合科学)。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]図書館長・教授。未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ(2007年度第1期)。広島大学総合科学部総合科学科生体行動科学コース卒業、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Shinta

2
「受け身で単なる道具としてテクノロジーを受け入れるのではなく、自分なりの関わり方を見つけていく過程そのものが、創造的で主体的な設計行為なのです」(p8)。プロジェクトでこの視点を大切にしており、内容に共鳴。1-2章では、テクノロジーを大文字と小文字に分けて丁寧に定義しています。特に2章のポスト現象学的解釈により、テクノロジーとは我々が世界と関わる媒介的存在だと認識できました。触発されJobsがiPhone を発表して以来、私たちと世界の向き合い方がどう変わったか、本書の分析をもとに省察しました。2025/09/25

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