出版社内容情報
ロゴづくりから、システムづくりへ。
絶えず変化し続けるこの世界では、堅固なものはすべて壊れる運命にあると思ったほうがいい──デザイナーはこれまでに学んできた静的なアプローチを捨て、ロゴに固執するのをやめて、フレキシブルなシステムを想像しなければなりません。フレキシブル・デザイン・システムは、あらゆるメディアに適用するデザインのアプローチです。
現代のビジュアル・アイデンティティは、企業に限らず、組織、イベント、人物、プロダクト、あらゆるもののために作られます。インタラクティブなコミュニケーションや、動画を含むさまざまなフォーマット上で、一貫して「それらしく」機能する必要があります。デザインに体系的にアプローチすることで、無限に増え続ける展開をサポートできる、大きな基盤を作れることに気づくでしょう。
静的なものからフレキシブルなものへ、多感覚で多次元のものへシフトすることで、さまざまなメッセージを、さまざまな場所で、さまざまな受け手に対して、臨機応変に発信できるビジュアル言語(=システム)を手に入れることができます。本書では、それを可能にするデザインのアプローチを授けます。10年の研究と20年の実践を経てつくられた本書は、すでに世界のデザインや、デザイン教育のカリキュラムを変え始めています。
内容説明
ロゴづくりから、システムづくりへ。あらゆるメディアに適用できる、デザインのアプローチ。現代のコミュニケーションにおいて、ロゴを基にしたかつてのビジュアル・アイデンティティのデザインでは、あまりにも融通が利かない。静的なものからフレキシブルなものへ、より多感覚で多次元のものへとシフトさせ、さまざまなメッセージを、さまざまな場所で、さまざまな受け手に対して、臨機応変に発信できるビジュアル言語を手に入れよう。
目次
理論パート(GRAPHICS グラフィックス;イントロダクション;歴史;文脈とプロセス;ARTICLES テキスト)
実践パート(FVS:形に基づくもの;FVS:変換に基づくもの)
エピローグ
著者等紹介
ロレンツ,マーティン[ロレンツ,マーティン] [Lorenz,Martin]
デザイン学博士、1977年、ドイツ、ハノーバー生まれ。教師の家庭の出身ながらも、グラフィック・デザイナーの道を選ぶ。ダルムシュタット応用科学大学にてコミュニケーション・デザインを学び、2001年にオランダのハーグにある王立芸術アカデミー(KABK)でグラフィック・デザインの学位を取得。その後、スペインのバルセロナ大学でコミュニケーション・デザインにおけるフレシキブルなビジュアル・システムについての論文を執筆し、博士号を取得する。ルピ・アセンシオとともにデザインスタジオTwoPoints.Netを共同設立する。2003年からは教師としてのキャリアをスタートし、12を超える欧州の大学で教鞭をとってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。