多元世界に向けたデザイン―ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

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多元世界に向けたデザイン―ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

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  • サイズ 46判/ページ数 512p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784802512527
  • NDC分類 757
  • Cコード C3070

出版社内容情報

デザインが引き起こした問題を見つめ直し、デザインを通じて変容するには?
持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳。
デザインと人類学を中心に、開発学、哲学、生態学、ラテンアメリカ研究、フェミニズム理論、仏教、音楽など様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する本書は、これからのデザインのあり方に大きな問い直しを迫ります。世界中の多くのデザインスクールで課題図書として挙げられる、必読の一冊です。


気候変動や生態系破壊、あるいは経済的不平等や文化的抑圧など、社会生態学的危機が蔓延する現状に対して、我々はどのように存在し、思考し、実践できるのか。エスコバルが本書のタイトルに掲げた「多元世界」のためのデザインとは、危機の原因とされる「(近代的世界観に依った)一つの世界=OWW」に対抗するものだが、はたしてデザインは多元世界への移行の手立てとなりうるのか。本書は以上のような問いに立ち向かうべく、各二章からなる三部構成の本論と、序文、序論、結論、そして注釈で構成された野心的な著作である。(「監訳者あとがき」より)

内容説明

世界は一つではない。持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳。

目次

序論
第1部 現実世界のためのデザイン―しかし、どの「世界」の、何を「デザイン」するのか?それは何の「現実」なのか?(スタジオを出て、自然社会的生活の流れの中へ;デザインのカルチュラル・スタディーズのための要素)
第2部 デザインの存在論的再定位(我々の文化の背景にあるもの:合理主義、存在論的二元論、関係性;存在論的デザインの概要)
第3部 多元世界に向けたデザイン(トランジションのためのデザイン;自治=自律的デザインと、関係性の政治と共同的なもの)
結論

著者等紹介

エスコバル,アルトゥーロ[エスコバル,アルトゥーロ] [Escobar,Arturo]
1952年、コロンビア生まれの人類学者。米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校名誉教授。カルダス大学マニサレス校のデザインとクリエイション博士課程およびカリ大学環境科学の博士課程兼任教授

水野大二郎[ミズノダイジロウ]
京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。デザイン研究者。1979年、東京都生まれ。2008年、英国ロイヤルカレッジオブアート博士課程後期修了。デジタル・ファブリケーションやスペキュラティヴ・デザインをはじめ、情報環境の著しい発展や地球規模の自然環境変動など複雑な社会・技術的課題を前提にしたデザインの理論、手法、実践に取り組み、数多くのプロジェクトに携わる

水内智英[ミズウチトモヒデ]
京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構准教授。デザイン研究者。武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院MA Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務、名古屋芸術大学准教授などを経て現職。デザインの在り方それ自体を問いなおすための研究に取り組み、とりわけソーシャルイノベーションや幅広い主体との協働デザインに関する研究活動、実践的プロジェクトを行う。NPO法人issue+designクリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事

森田敦郎[モリタアツロウ]
大阪大学人間科学研究科教授/Ethnography Lab,Osaka代表。人類学者。テクノロジー・社会・環境の関係をエスノグラフィの手法を通して研究してきた。とくに、日々の暮らしが環境・気候危機といかに繋がっているのかを、物流、エネルギー、生産などのインフラストラクチャーに注目して理解しようとしてきた。工藝をモデルに循環型モノづくりを目指すパースペクティブの理念に共感し、ファブビレッジ京北のラボ事業に参加。「つくること」を通して、暮らしを支えるテクノロジーと環境の関係を探求するクリティカル・メイキングの実験も行っている

神崎隼人[カンザキハヤト]
大阪大学附属図書館研究開発室特任研究員。人類学者・ラテンアメリカ地域研究者。筑波大学人文・文化学郡人文学類で人類学を、筑波大学大学院人文社会科学研究科国際地域研究専攻の修士課程でラテンアメリカ地域研究を学んだあと、大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位修得満期退学。南米ペルーのアマゾニアをフィールドに先住民運動やインフラストラクチャー開発への抵抗実践について、世界観と科学的知識の摩擦、環境保護運動とのオンライン上での関わり等に注目し研究する。またEthnography Lab,Osakaを通じてエスノグラフィ教育にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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砂糖 翠

2
評価できる点として、あとがきで引用されていたように多様な主張をまとめ上げていることが挙げられる。また私の関心としてサイバネティクスとイリイチを主要な論拠としていたのは面白かった。ただ事例をただ横につなげているだけのようで、あまり議論が深められていないように思われる。2024/06/14

marixtaka

0
ワンワールドワールドという言葉が強く印象として残る。世の中は多元性を認めなければと躍起になっているけれど、そもそも認める認めないに関わらず、既にこのように存在しており、ただ目を開いて受け止めればいいだけなのにね。2024/12/12

doji

0
複雑化し続ける社会のシステムによって分断させられたひとびとを、ひとつの未来に放り込むようなデザインではなく、分岐した世界の未来を提示すること。そういった意味合いでの多元世界の構想にはとても納得感があった。とはいえ抽象的な議論が多いため読み下すのには再読が必要だと思う。存在論的デザインに関する著作の翻訳も今後期待したい。2024/07/31

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