現代語訳 実語教画本―寺子屋の教科書 一生を支える生き方の智恵

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現代語訳 実語教画本―寺子屋の教科書 一生を支える生き方の智恵

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784802402699
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0021

出版社内容情報

■寺子屋の教えが、現代語訳でよみがえる
なぜ学ぶのか。人の価値は何で決まるのか。親や師、友とどう向き合うのか――。
江戸時代の寺子屋で親しまれた『実語教』は、学ぶ意味と人としての生き方を説いた教科書です。本書は、その教えを豊富な挿絵と日本・中国の故事で伝える『実語教画本』(1802年刊)を、読みやすい現代語に訳して復刊したものです。

■絵と物語で学ぶ、一生を支える知恵
一日の学びは、千両の金に勝る。善いことはすぐに行い、悪いことからは速やかに遠ざかる。豊かなときに、貧しさを忘れてはならない。
こうした教えを、平清盛や顔回、劉備・関羽・張飛、楠木正成などの逸話とともに読み進めます。学び続けることの大切さ、富や地位に惑わされない心、人との付き合い方。子どもたちに伝えられてきた言葉が、大人になった今、自分の生き方を見つめ直すきっかけになります。

■岡田玉山の挿絵、中澤道二の校閲・序文
挿絵を担当したのは岡田玉山。『絵本太閤記』の挿絵で名声を確立し、後の葛飾北斎や歌川国芳にも影響を与えた、上方絵本挿絵の第一人者です。校閲と序文を担当したのは、日々の暮らしの中で道徳を実践する心学の普及に尽くした中澤道二。町人から松平定信ら幕閣に至るまで身分を超えて支持を集めた、当時を代表する心学者です。
序文で中澤道二は、細かく砕けば目薬になる石があるように、『実語教』もまた丁寧な解説があってこそ子どもの心に届く、と述べています。本書はまさにその「かみ砕いて教える工夫」の結晶です。

■東京大学名誉教授・矢作直樹氏の解説を収録
文字や計算を学び、人との付き合い方や、自分の行いに責任を持つ姿勢を身につける。その積み重ねが、やがて社会に出て、自分の力で暮らす土台になる。矢作氏は、寺子屋の教材や学び方から、こうした「一人前」の人を育てようとした教育の姿を読み解きます。
子どもに何を教え、どのような人間に育ってほしいのか。二百年以上前の教科書を手がかりに、現代の教育と大人自身の生き方を問い直す解説です。


【目次】

内容説明

『実語教』は、古くから空海の作と伝えられ、江戸時代の寺子屋でも広く読まれた教訓書である。人は何によって貴いのか、なぜ学ぶのか、親や師、兄弟、友とどう向き合うのか―。人生の根本にかかわる問いを、簡潔な言葉で説いている。本書は、享和二(1802)年刊の中澤道二閲・岡田玉山画『実語教画本』を底本とした現代語版である。難しい教えを、数々の故事と生き生きとした絵によって子どもに分かるよう説いたところに、この本の大きな特徴がある。200年前の子どもたちが目を輝かせて学んだ言葉は、時代を超えて、今を生きる私たちの胸にも静かに響く。

目次

巻一(人は智恵があるから尊い;見た目ではなく智恵を尊べ ほか)
巻二(劉備・関羽・張飛に見る義;『詩経』に見る兄弟の絆 ほか)
巻三(泥の中に咲く蓮のように;清貧を恥じない君子の心 ほか)
巻四(鳥獣にもある孝の心;畜生にも劣る不孝息子 ほか)
巻五(豊かな時にこそ備えよ;富貴と貧賎は糾える索の如し ほか)

著者等紹介

中澤道二[ナカザワドウニ]
1725‐1803。江戸時代中期から後期に活躍した石門心学者。京都西陣の織物業の家に生まれ、石田梅岩の直弟子・手島堵庵に師事。心学の普及に尽くし、江戸日本橋塩町に講舎「参前舎」を設立。道二が説いた「正直・倹約・勤勉」など日常道徳の実践は、江戸後期の庶民教育と社会の道徳基盤形成に大きく寄与した。その平易で慈愛に満ちた道話は、職人や商人などの庶民から、老中・松平定信ら幕閣に至るまで、身分を超えて支持を集めた。当時を代表する心学者が校閲にあたり、序文を寄せていることからも、本書が信頼された教育書であったことがうかがえる

岡田玉山[オカダギョクザン]
1737‐1808/一説に1812。法橋 玉山。江戸時代中期から後期にかけて大坂を中心に活動した浮世絵師。月岡雪鼎に師事したとされ、風俗人物を得意とし、山水・花鳥も描いた。緻密な筆致と豊かな構成力で人気を博し、上方絵本挿絵の第一人者として知られる。彼の名を不朽葛飾北斎や歌川国芳にも影響を与えた。本書は、その円熟期の仕事の一つである

矢作直樹[ヤハギナオキ]
昭和31年、横浜市生まれ。同50年、金沢大学医学部に入学。同56年、同大学卒業後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。平成11年、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、同工学部精密機械工学科教授兼担。同13年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および同医学部附属病院救急部・集中治療部部長。同28年、任期満了退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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