内容説明
100人以上の治療実績をもつ精神科医町沢静夫医師とのカウンセリングで対話を重ねていったドキュメント実録。
目次
パンドラの箱
分身か性格か幻か
交代人格と遊ぶ子供たち
純子の生い立ち
離反していく交代人格
主人格と交代人格の交換日記
交代人格の憎しみと愛
多重人格者の裁判
記憶力抜群な交代人格
シズの計画と純子の免責〔ほか〕
著者等紹介
花田深[ハナダフカシ]
1948年、島根県生まれ。広島大学理学部地学科卒業。フリーの助監督としてテレビ、劇映画、記録映画に従事。1991年、サウジアラビア・日本合作劇映画『リトル・シンドバット小さな冒険者たち』で初監督。2004年、『妻は多重人格者』出版。フジテレビでドラマ化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
16
前巻よりもよみずづらさが増した感あり。理解するのが難しい多重人格のしくみを言葉にすることの困難さが出ていたんだろうと思う。心を大切にすることの重要性を胸に刻んだ。2016/06/01
よしじ乃輔
6
体験がなく想像が追い付かない為、交代人格との関わりにリアリティを感じる事が非常難しかった「治療編」。それ程理解されにくく、難しいものなのだという事。カウンセリングによるアプローチのみが治療になるという点もハードルが高い事。虐待が発現となることが多い解離性同一障害は発症させない、が1番なのでしょう。それもまた大変な事なのですが、、、。2022/10/23
ましろ流
1
過酷という言葉すら不十分な現実を生き抜くために形成された交代人格。彼らのお陰で彼女は生きてこられた。日常では理解できない世界がこの本には溢れている、しかし、これはまぎれもない真実だ。人は理解できない事を蔑むという。しかし、この人間の持つ限界以上の能力をぜひ解明してほしいと願わずにはいられない。そのことによって多重人格で苦しむ方々が救われるのはもとより、その解明が、統合失調症、境界性や自己愛等の人格障害、やもすれば認知症の解明にも役立つかもしれない。どうか彼らをその苦しみから解き放ってくださいと切に願う。2017/05/23
wakazukuri
0
う~ん、現実なのだろうかと思った。前巻を読んでわかっていたはずだが、多重人格の話、やり取りだけになると、経験がないので現実味がなく、空想または小説かと勘違いしてしまいそうだった。当事者はとてもつらかったと思う。主人格の奥さんも、交代人格の方達もそれぞれがつらいし、一緒に対応するご主人もすごい。何より、町沢医師と出会って救われたと思う。まだまだ一般には理解しがたいが、頑張ってほしい。2016/06/01
テツ
0
面白かった2016/05/12