出版社内容情報
日本刀を鑑賞する上で、重要な見どころとなる「刃文」と「地鉄」。
「地鉄」とは玉鋼を鍛錬することによって生じる「鍛え肌(地肌)」の紋様であり、「刃文」とは、刀工が焼き入れの際に意図的につくる焼刃の形状のこと。いずれも刀工の技と個性が現れた刀剣の魅力であるばかりでなく、美術品として日本刀の美しさのツボともいえるものです。
本書はこの「刃文」と「地鉄」を、実際の刀の精密な写真をふんだんに使って、様々な刃文の種類はもちろん、微妙な「映り」や「沸(にえ)」「匂い(におい)」と呼ばれる刃中の働きまで徹底的に理解できる一冊です。
【目次】
1章 名刀を見る
狐ヶ崎 明石國行 姫鶴一文字 虎徹
2章 刀剣鑑賞の手順
刀姿を見る 重ね・棟・鎬を見る 地鉄を見る
映りを見る 刃文を見る 帽子を見る
3章 写真で学ぶ刀の種類
地鉄 刃文 働き 帽子
4章 刀工・刀派の特徴
古刀編 新刀・新々刀編
(巻末)本書に出てくる難解な刀剣用語



