内容説明
ITと軍事につよいテクニカルライター・井上孝司が今日の防衛技術を楽しく、マニアックに解説するわかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ、4冊目。現代戦において最も重要なツールのひとつ「軍用レーダー」をとりあげる。
目次
第1部 レーダーの基本(電波で見つける;レーダーの用途いろいろ ほか)
第2部 軍用レーダーいろいろ(レイセオンの戦闘機用レーダー;ノースロップ・グラマンの対空用多機能レーダー ほか)
第3部 イージス艦のレーダーと、その製造現場(ロッキード・マーティンのLRDRとSPY‐7;RTXのSPY‐6シリーズ ほか)
第4部 レーダーvs電子戦(なぜ電子戦が必要になるか;具体的なレーダー妨害の手法 ほか)
第5部 レーダーと電子戦にまつわる四方山話(電子情報収集の手段いろいろ;電子戦装置をめぐるこぼれ話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つわぶき
6
電波を使用するレーダーは第二次大戦の英国防空システムに始まり、今やあらゆる軍種で多様なレーダーが使用されている。本書はその様なレーダーの原理と用途を海空軍を主体に解説している。「多用途のレーダーをまとめて処理したり、ノイズを除く高度な運用にはソフトウェアが不可欠」であり、レーダーにおいても更なるIDAサイクル高速化のためにソフトウェアの力が必要とされていることが覗い知れた。また、電子戦の言及もあり、スクランブル発進を通じて相手方の電波情報を電子戦機で獲得を試みることもあり、情報の重要性もまた再認識した。2025/06/18