出版社内容情報
臨海鉄道と私鉄貨物に的を絞ったガイドの最新版。JR貨物と連動した臨海鉄道9社と私鉄で貨物列車を運行する4事業者を取り上げ、事業者の成り立ちや運ぶ荷物、時刻表、撮影ガイド、公共交通によるアクセス法など、現況を網羅する。全体の構成は前作を踏襲するが、もうなくなってしまった事業者は省き、実際にこれから撮影する方に向けた実践的なガイドという面を強く打ち出し、現地で活用できるガイドにするとともに、文献資料としても充実させ、手許にも置いておきたい一冊とする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
6
臨海鉄道・貨物鉄道は産業用の貨物輸送に特化した鉄道であるため、「ファンを喜ばせる」ことには対応していない。施設や設備も、撮影に適した場所は極めて少なく一般人を寄せ付けず関係者以外立入禁止のところも多々ある。そこには、工場や現場の危険地帯もあれば、港湾でみだりに近づいて出入国管理・輸出入の管理・検疫などにうっかり触れてしまうことにもなりかねない。従って編集部に取材許可の下りたこのような文献が事実上唯一実態を知ることができる機会である。臨海鉄道は石油やセメントなど車扱がコンテナ輸送よりも多くその実態にも迫る。2023/09/20