出版社内容情報
Nゲージの愉しみ方を紹介する一冊。車種豊富な国鉄・JRの急行列車編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
Nゲージでの国鉄急行列車特集。とりわけ高度成長期から国鉄時代末期にかけて「庶民の長距離旅行」の味方だった急行列車がメインだ。電車・気動車・客車いろいろある中で、ボックスシートが急行らしさであったが、時にはセミクロスの「遜色急行」や北海道のパウダースノーや沿線住民の少なさから北海道用形式・一般型車両を用いた特殊事情なども掲載されている。また、水戸線経由の「つくばね」のように現在では考えもしないルートでの運用や急行ならではの多層建ても今日では実車では見られない。JRの制度上急行は残存し臨時列車が運行されてる。2022/10/26
えすてい
6
急行型車両の座席はボックスシートである。まだまだ特急が高嶺の花で急行が優等列車の主力かつ長距離移動は急行列車の時代はボックスシートでも「よかったが」、所得水準が上がると見知らぬ人と向き合うボックスシートは嫌われ国鉄も急行形車両の製造は昭和40年代で終えその後は特急型の格下げ(主に20系客車)や14系客車などを使用するようになった。一方で近郊型電車や一般形気動車の「遜色急行」も見逃せない(中には113系にサロを連結したものも)。旧客の急行は雑多な組成で、このシリーズの客車編とつながるところもある。2024/04/18
えすてい
5
急行は、ことに電車や気動車だと、その機動性を活かして、特急と異なり分割併合や多層建てが当たり前にあった。大都市ターミナルを発車する時は長大編成で・中核都市駅で分割しそれぞれ分かれていく。逆行きはその反対。日本の鉄道が戦後電車や気動車化を一気に進めたからこそできる周到な技であるが、必然的に車両は貫通型となる。電車は153系からの東海形顔・気動車は形式を選ばずに併結可能。国鉄の徹底した「画一的な顔・装備・メカニズム」は、急行でフルに発揮。逆に急行が衰退すると、その必要性は相対的になっくなっていくものだ。2024/12/19
-
- 和書
- 中川絵美里写真集『光芒』