出版社内容情報
全国になんと3~4万、研究者によっては5万とも、8万ともいわれる日本のお城。
戦国時代の戦いを通じ、江戸時代の泰平の世が到来しても、より強く、美しく進化していった――のだが、それだけ数があれば、生命の進化同様に、「どうしてこうなった!?」という“ざんねん"な姿や結果に至ってしまった城も少なくない。
本書はそんな“ざんねんなお城"をピックアップ。お城愛にあふれたイラストとツッコミの数々が、これまで知らなかった城の魅力を再発見させてくれることだろう。
目次
第1章 何でそうなった!?じつは“ざんねん”な名城の事情(覇王のおもてなし精神は敵も味方も関係なし!?安土城;今も人々を惑わせる複雑怪奇な城内迷路 姫路城 ほか)
第2章 あの城がなぜ?落城の意外な理由(その過信が命取り…ヒッキー城主では勝てない 小田原城;「難攻不落」を謳うがじつは7回も落城…岐阜城 ほか)
第3章 今を生きる城たち―の知られざる素顔(信長立身の城は犬山城のパクリ?清洲城;水堀と石垣に守られた全国最強の県庁!福井城 ほか)
第4章 切っても切れない?武将と城のイイ関係(「人は城、人は石垣―」だから城はいらない?武田信玄;独眼竜が憧れたイケイケ時代の名残 伊達政宗 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えっくん
33
★★★☆☆いきものや偉人たちのざんねんな姿を紹介した本はたくさん出版されていますが、まさかお城版があるとは思いませんでした。太閤はんの城とされながら徳川期の天守台で復興された大阪城、度重なる増改築の結果チグハグな見た目の松本城、難攻不落と言われながらあっけなく落城した小田原城や五稜郭を初め、落城の多くは裏切りや無策ぶりが原因だったということも驚かされます。その他、現代において高速道路の開通で城跡が分断されてしまったり、城の復元にあたり勝手な解釈により当時と異なった城が多数あることも非常に残念でなりません。2024/03/31
雨巫女。@新潮部
13
《私-図書館》知らない事が、多くて、面白かった。私が行ったことがある城は、鉄筋コンクリートの城ばかりだ。残念です。2023/03/08
keradokena
4
現在残っている残っていないに関わらず、聞いたことのある城の特徴がややディスりながら簡単に紹介されている。本当に残念だと感じたのは『向かいの山から敵に丸見え』や『正面立派、裏はハリボテ状態』というような2~3の城だけだ。最近流行りのキャッチーな題名で本を買わせようとしての、この題名か。2022/12/23
しい
2
この前名古屋城に行ったので読んでみました。2022/09/06
つじつじ
2
残念かも知れないけど、紹介されたお城には、いろいろ事情があって楽しく読めた。絵がかわいい。2022/06/05