感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
1
鉱山用の需要はなくなり、かといって工事用も需要が至極限られ、残念ながらニチユ三菱フォークリフト→三菱ロジスネクストはニチユ時代のような機関車(軌道用車両)の製造から撤退した。だが、日本の産業を陰で支え続けたニチユの機関車の力は目立たないかもしれないが計り知れないものがあったと思う。鉄道車両趣味の観点からも取り上げられることもほぼなくマクロ視点での鉄道ファンからも「無視され続けた」車両ばかりだが、こういう本があると、ナローの産業用機関車がどういう構造でスペックでどう使われてきたのかが本当によく分かる。2017/12/27
えすてい
1
かつてのニチユ、今の三菱ロジスネクストが製造した機関車の総集編資料集というべき資料価値の非常に高い本。その分値段も張るが。鉱山用の蓄電池機関車を中心に、鉱山用・」産業用・入換用の機関車、それもナローゲージから標準軌までを網羅。稼働期間が4年で終わった悲運の太平洋炭鉱の凸型電気機関車も、日本国内の610mmでは最高クラスの機関車である。ニチユの機関車は一般の旅客を乗せて走ることは非常に少ないが、鉱山用・産業用では高いシェアを誇る。各地下鉄の工場用でも使われているが、紀州鉱山には言及が足りなかったのがちと残念2017/12/23