出版社内容情報
ヒグマの真の姿を伝える作品集の決定版。とても穏やかな気性、よく食べてよく眠る様子、我が子を守り育てる母グマの深い愛情など、作品からヒグマの内面までもが伝わってくる。早春、残雪の海岸を生まれたばかりの子グマが歩く姿や、草原で戯れ合う兄弟グマ、カラフトマスのイクラを食するグルメな行動など、ヒグマの暮らしぶりを季節の流れとともに紹介する。ヒグマは怖い動物という概念しかなかった人でも、ページをめくって作品に触れるうち、優しさと愛情に満ちた賢明な動物であることに気づかせてくれる。作品集の舞台は、NHKスペシャル『ヒグマと老漁師~世界遺産・知床に生きる~』に登場した船頭・大瀬初三郎さんの番屋だ。「知床丸番屋取材記」には、ヒグマが周りを徘徊する番屋で過ごした著者の生々しい体験が記され、巻末には専門家によるヒグマ解説も掲載。子どもから大人まで、野生の命や地球環境へ心を開くことができる1冊。
【目次】
Prologue, 1章 早春, 2章 初夏, 3章 晩夏-秋, 4章 晩秋-冬, 知床丸番屋取材記, 解説, Epilogue
内容説明
野生への畏敬、人と野生のパワーバランスについて考え続けたい。
著者等紹介
寺沢孝毅[テラサワタカキ]
自然写真家。北海道士別市生まれ。22歳のとき移住した天売島に住み続ける。絶滅危惧種のウミガラスやケイマフリの調査・保護活動を続けながら、天売島を「小さな地球」に見立てて人と自然の営みを撮り続け、海鳥などの海棲生物や海洋環境を極地から熱帯まで取材する。野鳥など自然をテーマにした映像作品を自然番組などへ提供する。地球の素顔を伝えるトークや展示活動を、次代を担う世代へ向けて展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。