出版社内容情報
中華街から冷やし中華が消えたこと、エッセンシャルワーカーが低賃金なこと、選挙の投票率が上がらないこと……どれも私たちがいつの間にか資本主義的考え方に囚われてしまったせいなのでは?
資本主義は、これからも私たちの生活に不可欠なのでしょう。
とはいえ、資本主義は、社会経済システムの一つの特徴に過ぎないはずです。私たちの社会は資本主義だけで成り立っているわけではないことを思い出しましょう。資本主義的合理性一辺倒の考え方ではなく、倫理や道徳を意識した生き方こそ、結果的に利益をもたらすのです。まさに公益の思想です。
本書では、ビジネス、商い、近所づきあい、音楽、スポーツなど、さまざまな日常の場面での、資本主義による弊害と、今注目されている「思いやり資本主義」「倫理資本主義」の具体例を紹介、資本主義の利益優先の概念からの脱出について考えます。
私たちが今囚われている資本主義の利益優先の概念から脱出できた時、もっと豊かな人生が待っているはず。
内容説明
資本主義社会への向き合い方を変えてみませんか。合理性を封印し、倫理や道徳を意識した生き方こそ、結果的に利益をもたらす、そして、それは他人との相互扶助の関係があってこそ達成できるのです。それは、まさに、公益の思想であり、私たちが今囚われている資本主義の利益優先の概念からの脱出につながるのではないでしょうか。
目次
第1章 思いやりをムダに託して(無駄にはならないムダ;大谷選手の思いやり ほか)
第2章 人は相手が喜ぶとなぜ豊かな気持ちになるのか(横断歩道は見知らぬ人との交流の場;コスパ人生の危うさ ほか)
第3章 人に関心を持ってこその人生(定年を迎えた人は社会の人材;一時の感謝は忘れやすい ほか)
第4章 資本主義からの脱出(資本主義にムダを加えよう;日本人は見知らぬ人に命を懸ける ほか)
第5章 一期一会をムダに生きる(道徳に個性あり;ストライキが無くなったワケ ほか)
著者等紹介
田中潤[タナカジュン]
税理士。一般社団法人東日本大震災雇用・教育・健康支援機構理事長。公益社団法人受動喫煙撲滅機構理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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