出版社内容情報
奈良県、和歌山県を走る和歌山線は人気の機関車、C57とC58が活躍する路線であった。特に朝の通勤列車は夜明けの力闘シーンにはじまり、多くの印象深い情景を提供してくれた。また、当時の沿線情景も面白く、佳き時代の面影が多く残されてる。そうした周辺のことも含め、和歌山線を中心にまとめる。また、和歌山機関区のC576は、国鉄鷹取工場で最後に整備された機関車として、記念すべき機関車。それについても詳述する。西舞鶴にあった「可動橋」のめずらしい記録写真も掲載。もうひとつ、明治の機関車がいた私鉄、加悦鉄道。「かやSL広場」として保存活動も盛んだったが、ついにそれも消滅してしまった。その最後までをひとつの記録に残す。
目次
特集1 和歌山線のC57/C58―朝の通勤列車を追う
和歌山区C576と…―重装備のC57群
特集2 西舞鶴の可動橋―C12の臨港線列車
特集3 加悦鉄道の2号機ほか―明治の香りを残す車両群
著者等紹介
いのうえこーいち[イノウエコーイチ]
岡山県生まれ、東京育ち。幼少の頃よりのりものに大きな興味を持ち、鉄道は趣味として楽しみつつ、クルマ雑誌、書籍の制作を中心に執筆活動、撮影活動をつづける。近年は鉄道関係の著作も多く、月刊「鉄道模型趣味」誌に連載中。季刊「自動車趣味人」主宰。(株)いのうえ事務所、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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