出版社内容情報
特急電車の元祖として1958年に登場した「こだま」は、多くの鉄道好きの憧れの的であった。新幹線全盛のいまでも、懐かしさとともに思い起こされる永遠の名車である。著者が憧れ撮り貯めた特急電車の姿を当時の思いとともに語る。新幹線開業の日、最後の「こだま」で大阪に行って最初の「ひかり」で帰ってきた冒険旅行、幻の列車「オリンピア」に乗車した話、事故で運転された153系「こだま」やクロ150のことなど、熱心なファン、趣味者の立場で特急電車を語る。多くの鉄道好きが共鳴するであろう思いだけでなく、登場からのデータも加え、貴重な記録としても価値あるものとしている。
目次
特集1 東海道特急電車151系の6年(1958年11月デビュウ;151系になって初めて…;電車特急時代の幕開け;特急電車「つばめ」の次は…;東海道線につづく特急電車;新幹線のこと、151系西へ;181系からの拡大;特急電車への憧れの終焉)
特集2 東海道151系時代のエポック(ふたつのイレギュラー;もうひとつの特別;空前絶後の大旅行)
特集3 折々に出遇った151系の残照(1965年10月1日「ひばり」「やまびこ」;「あずさ」「あさま」のこと;雨の向日町;1969年、東北本線;1970年冬「とき」;1971年春「S席」;1997年軽井沢;2006年夏最後のボンネット)
著者等紹介
いのうえこーいち[イノウエコーイチ]
岡山県生まれ、東京育ち。幼少の頃よりのりものに大きな興味を持ち、鉄道は趣味として楽しみつつ、クルマ雑誌、書籍の制作を中心に執筆活動、撮影活動をつづける。近年は鉄道関係の著作も多く、月刊「鉄道模型趣味」誌に連載中。季刊「自動車趣味人」主宰。株)いのうえ事務所、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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