出版社内容情報
白井昭氏(元・大井川鐵道副社長)が撮影した1955(昭和30)年から1970(昭和45)年までの約15年間と、NPO法人名古屋レール・アーカイブス理事長の服部重敬氏が撮影した1976(昭和51)年以降の写真により、70年近い期間の名鉄を記録していることになる。さらに名古屋レール・アーカイブスが所蔵する故倉知満孝氏が撮影された駅舎の写真を始めとする豊富な資料や写真などで、名鉄の歴史を線区別に計10巻のシリーズとして紹介することにした。今回の第1巻は、名古屋本線の東部区間(豊橋~金山橋)と豊川線(国府~豊川稲荷)の写真帳と、名鉄の高速電車運転史の戦前編から構成されている。
目次
第1章 名古屋本線東部“豊橋~金山橋(金山)間”
第2章 豊川線(豊川線と初詣輸送)
第3章 名鉄高速電車変遷史‐1(戦前の優等列車)(西部線の優等列車;東部線の優等列車;名古屋鉄道の誕生と車両連絡線の建設;戦前の優等列車の運転区間と運転期間)
著者等紹介
服部重敬[ハットリシゲノリ]
1954年名古屋市生まれ。1976(昭和51)年名古屋鉄道入社。NPO法人名古屋レール・アーカイブス設立発起人のひとりで現在4代目理事長、一般財団法人地域公共交通総合研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユー
12
昔懐かし名鉄電車。岡崎行くにも豊橋行くにも、そして豊川稲荷へ初詣へ行くにも「真っ赤なパノラマカー」に乗ったものです。そして、時々、退避可能駅でAL車(旧型吊り掛け電車)を見掛けては、「じいちゃん、あれに乗ってみようよ」と乗り換えて、「この電車は古くてうるさいね」と祖父と会話をした記憶が蘇って来ます。2024/03/06
えすてい
5
服部重敬名古屋レール・アーカイブス理事長のはしがきによると、版元から10冊シリーズでの刊行を打診されたという。従って今後順次刊行が続けられる合計10冊出ていくことだろう。第一巻目は名古屋本線の豊橋・金山間と豊川線。パノラマカーやSR車・AL車といった戦後の輸送を支えた名車から、本線をひいひいで走るHL車もあり、HL車豊橋駅停車中の写真もある。豊橋から金山までは名古屋本線でも線形がよいので高速性能を発揮する。一方で豊川線は初詣輸送が華々しかったのは昔の話。今は初詣特急もなく基本的に線内折り返し普通だ。2024/02/26