出版社内容情報
福島県、磐梯山のふもとにあった軽便鉄道。日本硫黄という鉱山会社がその鉱産物搬出を主目的としてつくった。晩年は観光客も訪れるようになったが、多くの軽便鉄道同様、マイカーに押されて1960年代終盤には廃線になってしまう。鉄道好きにはいかにも軽便らしい情景があったことで人気だった。その沼尻軽便を熱心に追い掛けていた第一人者である梅村正明さんの写真を駆使し、忘れたくない情景を一冊にまとめる。車輛図面、歴史なども詳述し、保存版、決定版として価値ある一冊。
目次
1 沼尻軽便情景(川桁;会津下館 ほか)
2 雪の沼尻軽便(ラッセルの記録;スキー列車 ほか)
3 沼尻軽便の55年
4 沼尻軽便の両輛
著者等紹介
いのうえ・こーいち[イノウエコーイチ]
岡山県生まれ、東京育ち。幼少の頃よりのりものに大きな興味を持ち、鉄道は趣味として楽しみつつ、クルマ雑誌、書籍の制作を中心に執筆活動、撮影活動をつづける。季刊「自動車趣味人」主宰。日本写真家協会会員(JPS)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
7
今日 #2022年10月14日 は、 #鉄道の日 にして #鉄道150周年 。奥付の発行日が今日になっている。日本硫黄沼尻鉄道は硫黄輸送の軽便鉄道としてまた日本最後の単端式ガソリンカーガソ101が活躍していた鉄道として知られてる。硫黄輸送の凋落により仙北鉄道からボギー気動車を購入し磐梯急行電鉄として再出発しようとするも会社の経営破綻によりさよなら運転もなく消え去った。ガソ101も解体されてしまったようだ。軽便鉄道好きの著者にはかなり思い入れのある鉄道のようで未舗装の併用軌道をゆく写真などに力が入っている。2022/10/14