竹書房怪談文庫<br> おん 土俗奇譚

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竹書房怪談文庫
おん 土俗奇譚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801949713
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

出版社内容情報

その土地に古くから根ざす習俗や信仰。
それらにまつわる奇妙な話を蒐集した、土地・神・人の怪奇取材録!

北陸地方のある山の中腹に石造りの祠があり、●(おん)というものが祀られている。
●(おん)には本来、漢字のような文字をあてるのだが、
その文字は人のために作られたものではなく、
「おん」と口にするのは許されていても、文字として記すのは禁忌とされていた。
人がその文字を軽々しく用いると、大きな禍いを呼び寄せる……と。
――「●(おん)」より

日本各地に残る土着の信仰と風習。
そこには恐ろしい謂れや背景が隠されていることがある。
山や川、海や風に宿るモノ。神。人は禁忌をもってそれらと契約を交わし、共存する道を選んできた。
その均衡が崩れる時、禍々しき何かが起きる……。
吉凶を運ぶ二つの風。山林を伐採し風の流れを変えた代償は…「祝い風・悼み風」
手加減を知らぬ子供の神が祀られた神社。願いは必ず叶うのだが…「ツヅラサマ」
土地の主である蛇を殺した祟り…「十尺蛇」
厄を引き受け、やがて厄を操るようになった家筋の集落…「溜まるところ」
土の下から迎えにくるモノ。見たものは強烈な喉の渇きを訴え…「土巫子」
他、24話収録。



【目次】

内容説明

日本各地に殘る土着の信仰と風習。そこには恐ろしい謂れや背景が隠されていることがある。山や川、海や風に宿るモノ。神。人は禁忌をもってそれらと契約を交わし、共存する道を選んできた。その均衡が崩れる時、禍々しき何かが起きる……。吉凶を運ぶ二つの風。山林を伐採し風の流れを変えた代償は…「呪い風・悼み風」、手加減を知らぬ子供の神が祀られた神社。願いは必ず叶うのだが…「ツヅラサマ」、土地の主である蛇を殺した祟り…「十尺蛇」、厄を引き受け、やがて厄を操るようになった家筋の集落…「溜まるところ」、土の下から迎えにくるモノ。見たものは強烈な喉の渇きを訴え…「土巫子」他、24話收録。

著者等紹介

烏目浩輔[カラスメコウスケ]
大阪生まれ大阪育ち。怪談蒐集と散歩が趣味。伊勢神宮をこよなく愛し、年に五、六回は足を運ぶ。2025年から怪談マンスリーコンテストに投稿を開始。最恐賞二連續受賞。ほかに佳作複数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
実話怪談集。因習村という言葉が出来たように、土俗とホラーは滅茶苦茶相性がいい。ただ田舎住みの身としてはそのことにもやもやするのよね。コロニアリズムとオリエンタリズムの入り混じった視線を注がれているようで。反発しつつも惹かれる題材というか。本書もそんな未開の場所の因縁がたっぷりと詰まった一冊。過疎を扱う「ふたつの橋」や憑き物筋の差別問題を彷彿させる「溜まるところ」や「斎筋」等の危うい題材もあり、田舎の問題点がハナシとして扱われている所には微妙な感想を抱いてしまうけど。都会人が読めば面白い一冊だと思います。2026/07/14

みかん猫

5
地域に根差した信仰や習俗をテーマにした実話怪談集。都市伝説とは対極にある土着の空気が感じられて良かった。願いを必ず叶える代わりに大きな対価を求める、子どもの姿をした「なにか」がいる神社(『ツヅラサマ』)。何を祀っているのかも不明だそうで、「原稿が無事入稿できますように」と願ったら入稿できた代わりに会社が倒産し、妻と離婚、娘まで失った話は怖すぎた。よく知らない神社で迂闊にお願いしてはいけない……。まあ私はいつも最初に世界平和をお願いしてるのだけど。2026/07/25

ルイス

3
山の怪談、奇譚多め。実話怪談にありがちな変な比喩やグロテスクな表現がない淡々とした文章で読みやすかった。それほど怖くないけど不気味な話を集めていて面白かった。この作者の土俗奇譚シリーズ読んでみたいです。2026/07/22

本棚

2
実話怪談集。かなり私好みで、かなり面白かった。ただの幽霊譚ではなく、土着信仰や習俗、自然への畏怖に因む奇譚。こういった硬派な怪談集は意外と少ない様に思う。日本に古くから根付く怪異が、丁寧に書かれている。2026/08/13

柿崎大地

2
夏ということもあり、久しぶりに怪談本を手に取った。最近は社会活動に勤しみすぎて、少し現実に疲れていたこともあり、現実離れしたフィクションの世界で物語を楽しみたいと思ったのがきっかけだ。ホラー作品を読むのは意外にもかなり久しぶり。2ちゃんねるのオカルト板で「洒落にならないほど怖い話」を夢中になって読んでいた頃を思い出し、どこか懐かしい気持ちになった。本作は、そんな頃の雰囲気を彷彿とさせる短編集だった。土着の風習や言い伝えを題材にした話が多く、いわゆる幽霊的なホラーとは、また少し違ったテイストの話が多かった。2026/08/03

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