竹書房怪談文庫<br> こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

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竹書房怪談文庫
こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784801946385
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

出版社内容情報

記憶の底にこびりつく、忘れたほうがいい「何か」
追憶の怪異体験45篇

幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。
それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。
公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」
友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」
新興宗教に入信していると噂の同級生の家。そこでは信者たちがスイカのようなものを撫でながら唱え言を…「くびぞろえ」
小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが…「首のない女の子の話」
両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」
祖父母の家に泊まった夜。仏間の明かりに誘われ中を覗くと、そこには異形と男女二人の淫靡な光景が…「餓鬼ねぶり」
母の化粧台の引き出しから出てきた烏帽子姿の男。家のトイレから繋がる異界の先に見たもの…「おばけの世界」
母が亡くなって以来、部屋に閉じ籠もるようになった父。部屋には母と娘二人を模したマネキンがいて…「人形地獄」

他、追憶の45話収録。


 猿面の人物は相変わらず、タタタン、タタタン、と同じリズムで太鼓を叩き続けている。
 よく見れば、ジャングルジムの下のほうに犬用のリードみたいなものが結びつけてあり、その先にはこれもまた真っ赤な革製の首輪がつながっていた。
 猿なし猿まわし。
 そんな言葉を当時の康介さんが思い浮かべたかどうかは定かでないが、気味が悪いと感じたのは事実だ。
 おまけに、その太鼓の音を聞いていると、不思議と不安な気持ちになってくる。
 心拍数が増え、腋の下から汗がにじむ。
 腰から下の力が抜けて、体温が奪われていくようだ。
「……あれ、ちょっとダメなやつかも。もう行こうぜ」

――「猿なし猿まわし」より



【目次】

内容説明

幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」、友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」、小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが、一人だけ記憶を共有する子がいて…「首のない女の子の話」、両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」他、追憶の45話収録。

著者等紹介

蛙坂須美[アサカスミ]
Webを中心に実話怪談を発表し続け、共著作『瞬殺怪談 鬼幽』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッポニア

49
うむ、これは怖さがある。ちょっとしたこどもの頃体験したこわい話をしっかり現代版にブラッシュアップし、怖さを加味している印象。以下メモ。細かいところは読んで貰えばわかると思いますが、話の構成でしょうか、不気味でこわい、気持ち悪い、など複雑に混ぜてあって、そしてトントンとテンポよく30話ぐらい。2025/10/20

すしな

40
088-25.因果関係がはっきりしない話も多く、それが逆にただ怖いだけでなく、語り手の背景や感情がじわじわと浮かび上がってくるところが印象的でした。教室で一緒に過ごしているクラスメートも、家ではどのような生活をしているのかは案外知らないもので、それぞれが見えない物語を抱えているのだと思いました。日常の中に潜む違和感や静かな怖さが、読後も心に残り続けます。お化けの話を通して、人の孤独や記憶、感情に触れたような気がして、怖さ以上に深い余韻がありました。2025/11/03

あたびー

37
高校生くらいまでの子供が記憶していたり登場する話を集めてある。どれも皆秀逸に面白い話ばかり。前項の内容の一部から繋がるような内容の話を配した構成も楽しい。家族が変な新興宗教にはまっている友人の家を訪ねた「くびぞろえ」、地味な塾講から寄越された盤に不吉な画像「北見先生のDVD」など不気味な話が目白押し。異世界に連れ去られる話が複数あるのもこどもの体験ならではのような気がする。著者本人が友人の語る怪異の現場を訪れる「死柱にこうべを垂れよ」は臨場感がありジワリと怖い。私の子供時代は茫漠としていて何も無く残念。2025/09/29

XX

16
こどもの頃の不思議な体験を集めたものでどこかふわふわと心許なくとりとめのないような話が多く、怪談というより他人の悪夢の話を聞いているよう。「西向きのホムンクルス」「死体ペンギン」「ツジノクルビキ」とかタイトルからして意味不明で、本文を読んでも不明のままだ。読んでいると怖いというより段々と不安な心持になってくる(我妻俊樹が書いている怪談にテイストが似てる)。「贋・真実の世界」は朱雀門出へのオマージュかな。読むのがしんどかったけど、面白かった。2025/10/31

muk

14
めちゃくちゃ怖くて面白くてよかった!個人的に、ここ最近だと一番のヒットかも。こどもの頃に経験した、得体の知れない、夢か現実かもわからない、オチも謎解きもないとにかく不気味で気味の悪い話の集合体。最悪なんですけど!?と泣きたくなるような話ばかりで最高でした。『死体ペンギン』と『きつね』が特に好きかな。Kindle Unlimitedで読んだけど、読み返したいので買おうと思います。2025/10/22

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