竹書房怪談文庫<br> こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

個数:
電子版価格
¥924
  • 電子版あり

竹書房怪談文庫
こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

  • ウェブストアに31冊在庫がございます。(2025年10月16日 08時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784801946385
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

出版社内容情報

記憶の底にこびりつく、忘れたほうがいい「何か」
追憶の怪異体験45篇

幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。
それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。
公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」
友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」
新興宗教に入信していると噂の同級生の家。そこでは信者たちがスイカのようなものを撫でながら唱え言を…「くびぞろえ」
小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが…「首のない女の子の話」
両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」
祖父母の家に泊まった夜。仏間の明かりに誘われ中を覗くと、そこには異形と男女二人の淫靡な光景が…「餓鬼ねぶり」
母の化粧台の引き出しから出てきた烏帽子姿の男。家のトイレから繋がる異界の先に見たもの…「おばけの世界」
母が亡くなって以来、部屋に閉じ籠もるようになった父。部屋には母と娘二人を模したマネキンがいて…「人形地獄」

他、追憶の45話収録。


 猿面の人物は相変わらず、タタタン、タタタン、と同じリズムで太鼓を叩き続けている。
 よく見れば、ジャングルジムの下のほうに犬用のリードみたいなものが結びつけてあり、その先にはこれもまた真っ赤な革製の首輪がつながっていた。
 猿なし猿まわし。
 そんな言葉を当時の康介さんが思い浮かべたかどうかは定かでないが、気味が悪いと感じたのは事実だ。
 おまけに、その太鼓の音を聞いていると、不思議と不安な気持ちになってくる。
 心拍数が増え、腋の下から汗がにじむ。
 腰から下の力が抜けて、体温が奪われていくようだ。
「……あれ、ちょっとダメなやつかも。もう行こうぜ」

――「猿なし猿まわし」より



【目次】

内容説明

幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」、友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」、小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが、一人だけ記憶を共有する子がいて…「首のない女の子の話」、両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」他、追憶の45話収録。

著者等紹介

蛙坂須美[アサカスミ]
Webを中心に実話怪談を発表し続け、共著作『瞬殺怪談 鬼幽』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

35
高校生くらいまでの子供が記憶していたり登場する話を集めてある。どれも皆秀逸に面白い話ばかり。前項の内容の一部から繋がるような内容の話を配した構成も楽しい。家族が変な新興宗教にはまっている友人の家を訪ねた「くびぞろえ」、地味な塾講から寄越された盤に不吉な画像「北見先生のDVD」など不気味な話が目白押し。異世界に連れ去られる話が複数あるのもこどもの体験ならではのような気がする。著者本人が友人の語る怪異の現場を訪れる「死柱にこうべを垂れよ」は臨場感がありジワリと怖い。私の子供時代は茫漠としていて何も無く残念。2025/09/29

せきぐちひろみ

7
我妻俊樹みあるよ。 わけわからん話最高。2025/10/09

misui

6
文芸寄り実話怪談に連なる一冊で、それでいてキャッチーさ派手さがあって読みやすいですね。あえて実話というしちめんどくさい括りではなく「怪談」として手放しで楽しんだほうがいいかと思われます。好きな話は「いきはぎ」「家族こっくりさん」「富士山を見る」「三人ゆうれい」。いろいろな仕掛けが楽しく、根が怪談好きにできてる人に超おすすめ。2025/10/12

月白あん

6
そんなに期待せずに読み始めたのだけど、結構怖い話が多くてよかった。最近は小説として仕上げてある長編ホラーしか読んでなかったから、原因とかがスッキリわかるわけではないちょっとした怪談もまた面白いなと再確認。モチーフを関連づけて並べてあるから、読み心地もよかった。一番ゾワっとしたのは『オボザワススグ』2025/10/08

みかん猫

5
得体の知れないこわさがあったな…。分別のつく大人になってからの怪異体験と子どものそれはまったく違って、子どもの頃に体験する怪異は理屈がつかなくてひたすら不気味さがある。この手の怖い話本では頭一つ飛び抜けて怖かった。 そういえば私も子どもの頃UFO間近で見たんだけど、見たときは親に報告したのに大人になってからその話をしたら、「そんなことあった?」と言われて本当に体験したのか不安になったな。2025/10/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22781360
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品