出版社内容情報
「ごめん。俺、死んだ」
幽霊になった恋人と過ごす最後の7日間
二人は忘れられない旅に出る。
死んだら終わりじゃない
まだ君にしてやれること
伝えなきゃいけないこと
たくさんあるんだ――
廃墟専門の写真家で自由人の央理と、何でもそつなくこなせるけれど夢中になれる物がない蛍火。
二人は幼馴染で恋人同士。
ある日、ふらりと撮影旅行に出た央理が幽霊になって帰ってきた。
声は聞こえるのに、視えない触れない、大好きな人。
それも7日後には完全に消えてしまう。
蛍夏はカメラを手に、幽霊の恋人と彼の遺体のある場所まで最後の旅に出る。
穏やかで切ない奇跡のような夏、蛍夏は幼い頃の夢と央理との大事な約束を思い出す……。
大人になる過程でどうせ無理だと諦め、平凡な人生を歩んでしまいがちな多くの人の胸を打つ青春純愛小説。
10代で読んでも大人になって読んでも、その世代ごとに違う涙がきっとある。
爽やかに泣けて元気が出るエブリスタ小説大賞受賞作!
内容説明
ふらりと撮影旅行に出た幼馴染で写真家の恋人・央理が、幽霊になって蛍夏のもとに帰ってきた。山奥で廃墟を撮影中に足を滑らせ、うっかり死んでしまったのだと言う。最初は気を失って幽体離脱でもしているのだろうと思っていた蛍夏だが、央理の姿は徐々に死斑が浮き、形を崩していく。大好きな恋人は、本当に死んでしまったのだ―。愕然とする蛍夏に、央理は完全に消えてしまうまでの7日間、一緒に旅をしようと提案する。蛍夏はカメラを手に、央理の撮影旅行の軌跡をなぞるように遺体のある場所まで旅をする。穏やかで切ない奇跡のような夏、蛍夏は幼い頃の夢と大事な約束を思い出す…エブリスタ小説大賞「竹書房×エイベックス・ピクチャーズコラボコンテスト」受賞の「大人だから泣ける」青春純愛小説!
著者等紹介
藤白圭[フジシロケイ]
愛知県出身。物心つく前から母親より、怪談を読み聞かせられる。その甲斐あってか、自他ともに認めるホラー・オカルト大好き人間。常日頃から、世の中の不思議と恐怖に向か合っている。小説投稿サイト〈エブリスタ〉で人気を博し、『意味が分かると怖い話』(2018年)でデビュー。本作「腐りゆく君と遺された私」は、幽霊が登場するものの珍しくホラーではない青春純愛小説で、エブリスタ小説大賞2023「竹書房×エイベックス・ピクチャーズコラボコンテスト」オールジャンル部門・竹書房賞を受賞、新境地を拓いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。