出版社内容情報
2022年9月30日に72歳で他界された六代目三遊亭円楽師匠は、テレビ番組『笑点』での人気もさりとて、東京では四派に分かれている落語協会の統合に向けての落語会のプロデュース、大名跡の三遊亭圓生の襲名など、落語家としても多くの落語ファンから支持されていました。その円楽師匠が最晩である2019年~2021年に演じた約30回の独演会の中の“まくら”部分を活字化したのが本書で、落語四天王と呼ばれた五代目円楽、談志、志ん朝、柳朝らの大先輩の思い出話に加え、四派に分かれている東京の落語会の行く末等、落語会の将来を語った貴重な音声から厳選してお贈り致します。
内容説明
上品で、オシャレで、政治風刺がピリリと効いた六代目円楽、爆笑のまくら集!談志、志ん朝、五代目圓楽、柳朝、圓生、昭和の名人に可愛がられた六代目三遊亭円楽。その晩年の高座より、古き良き了見で現代の時事ネタを笑いに変えたまくらを活字化した永久保存版の書籍です。落語界の将来を憂い、流派を超えた落語まつりを各地で開催し、上方落語を東京に積極的に紹介した。落語を愛し、落語から愛された円楽の生き様を知る。
目次
高齢者の皆様にお知らせです
上方の噺家との交流
こんなことが言えるのは、地噺だけです
掛小屋風景
掛け声、あれこれ
退屈なお殿様
飲み過ぎて失敗するのも酒
食慾の秋に演るまくら
人に優しくするのは、言葉一つ
粋な蕎麦の食べ方は…
頭ん中に絵を描いてくださいね
江戸っ子は宵越しの金を持てない
ある訳ないものがあるから珍しい
名人は上手の坂をひと登り
明日ありと思う心の仇桜
狐と狸の化け比べ
食の好みは、人それぞれで…
噺家寿命を延ばす道具
歌丸師のお別れ会
若旦那の了見〔ほか〕
著者等紹介
(六代目)三遊亭円楽[サンユウテイエンラク]
本名:会泰通(あいやすみち)。昭和25年(1950)2月8日実は横浜生まれ。東京・両国育ち。昭和45年(1970)4月青山学院大学在学中五代目三遊亭圓楽に入門。昭和56年(1981)1月「にっかん飛切落語会」若手落語家努力賞受賞。3月真打昇進。平成22年(2010年)3月 六代目三遊亭円楽を襲名。令和4年(2022)9月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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