出版社内容情報
2016年11月に発売した文庫『立川志らく まくらコレクション ~生きている談志~』の続編にあたる書籍企画。前回の文庫では晩年の談志師匠とその死、散骨の関わる騒動の話題のまくらを活字化したが、今回は志らく師匠がワイドショーのコメンテーターとして活躍し、2017年上半期ブレイクタレントの1位にランクした経験を通じて、談志亡き後の落語を牽引する立場になったことを語っている“まくら”を活字化して、談志師匠と同じマスコミの寵児となった心境を掘り下げる内容を目指します。
内容説明
時代と芸を斬る“まくら”隋談。TV・高座で世相と芸界の本質を批判を恐れず喋る噺家あり。師匠・立川談志の特異な視線を伝承する全身落語家が、物事の本質を鋭く“笑い”に変える!
目次
談志のアドリブ
ギリシャ危機を例えると
1回読んだだけで覚えちゃう
『男はつらいよ』とわたし
真実の『赤めだか』
不謹慎なことがあっても、人々は笑う
さんぼうとは?
鉄拐という噺
恐れ多くも、談志の十八番
わたしがテレビに出る理由〔ほか〕
著者等紹介
立川志らく[タテカワシラク]
1963年8月16日。現在、弟子17人をかかえる大所帯。落語家、映画監督(日本映画監督協会所属)、映画評論家、エッセイスト、昭和歌謡曲博士、劇団主宰と幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuo Ebihara
1
志らく師は、2015年より国立演芸場で独演会を開いている。 国立演芸場が休館となり、今年は渋谷伝承ホールに会場を移す。 毎回3席で、16年かけて持ちネタ203席を全部演ろうという遠大な計画だ。 そこで2022年までに語られた時事ネタのマクラを纏めたのが本書。 前著『全身落語家』では、志らく流落語メソッドが語られており、その続編、進化系を期待していたら、全く違っていた。 副題の「時代と芸を斬る超絶まくら集」を見落としていた。 2024/01/24
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2023/08/17
endlessdiscover
0
新刊なのにAmazon kindle unlimitedでもう読めた。先週、国立演芸場に志らく大全集を聴きに行ったが、本と手拭いが売っていた。コアなファンは本を買うか。談志師匠ほどの毒はないが、いまのご時世じゃ仕方ないか。YouTubeも見ないといきませんかな。2023/01/14