出版社内容情報
二度の甲子園、
いずれもノーサインで
ベスト4!
練習はスタンドから全体を俯瞰する。
言いすぎず、いじりすぎない。
個別指導もせず、選手を型にはめない。
こうすることで、
自分で考えて自分で解決しようと
選手たちに責任感が育まれ、
公式戦ほぼノーサインの
“天理のびのび野球”が生まれる。
選手が主役の自主性育成論!
著者は、以下のように述べています。
プロを経験した私が、高校生を指導するうえで大事にしているのは「選手ファースト」であることです。「甲子園に行きたい」、「日本一になりたい」という願望は、あくまでも選手たちのものです。私たち指導者はその思いに寄り添い、全力でサポートをしなければなりません。それが私の考える選手ファーストです。
また、私は公式戦でほとんどサインを出さず、選手たちの思いのままにプレーさせています。しかし、普段の厳しい練習が選手と指導者の野球観をひとつにできていなければ、本番でノーサイン野球、のびのび野球など実践不可能です。
もし、私の夢が叶うまでの過程や、私が天理で現在どのような考えに基づいて高校生を指導しているのかを広く知っていただくことで、多くのみなさんが「前向きに生きるため」のヒントを見出してくれるとしたら。私は喜んで自分自身の歩んできた道のりのすべてをお伝えします――本文より
■目次
第一章
中村良二を形成した日々「53年を生きてきた道のり」
新聞配達と牛乳泥棒/恩師・橋本武徳先生/甲子園が揺れ、天理の町が湧いた夏/圧倒的強さを誇った「KK世代」のPL学園 ほか
第二章
プロ野球選手・中村良二「アマチュア指導者になるための11年間」
プロフェッショナルの極意/仰木マジック/1989年、近鉄リーグ優勝に貢献/二度の自由契約/新庄剛志の素顔/野村克也さんの教え ほか
第三章
天理高校・硬式野球部の骨格づくり「チーム、組織づくりに対する考え」
「言いすぎるな」、「距離を置け」、「いじりすぎるな」/スカウト活動はしない/天理のびのび野球=ノーサイン野球/理想はラグビーの監督 ほか
第四章
天理野球の深層「勝利につながる紫のメソッド」
プロ入りした教え子たちに共通していたこと/太田椋の強い意志/達孝太、試練の3カ月間/ノーサイン野球は選手間に競争を生む ほか
第五章
甲子園の天理、近畿の天理「甲子園にまつわるエトセトラ」
甲子園初采配で“鬼の阪口”から教えられたこと/達孝太、準決勝登板回避の「本当の理由」/意味のある「負け方」こそが大事 ほか
終章
野球界のこれから「今こそ問われる“野球本来の姿”」
監督が選手以上に「勝ちたい」と思うのは危険/繰り返された「伝達行為」/日頃のしつけで不正行為は撲滅できる/現場の選手たちの声に耳を傾けて ほか
内容説明
二度の甲子園、いずれもノーサインでベスト4!練習はスタンドから全体を俯瞰する。言いすぎず、いじりすぎない。個別指導もせず、選手を型にはめない。こうすることで、自分で考えて自分で解決しようと選手たちに責任感が育まれ、公式戦ほぼノーサインの“天理のびのび野球”が生まれる―選手が主役の自主性育成論。
目次
第1章 中村良二を形成した日々「53年を生きてきた道のり」
第2章 プロ野球選手・中村良二「アマチュア指導者になるための11年間」
第3章 天理高校・硬式野球部の骨格づくり「チーム、組織づくりに対する考え」
第4章 天理野球の深層「勝利につながる紫のメソッド」
第5章 甲子園の天理、近畿の天理「甲子園にまつわるエトセトラ」
終章 野球界のこれから「今こそ問われる“野球本来の姿”」
著者等紹介
中村良二[ナカムラリョウジ]
1968年6月19日生まれ、福岡県福岡市出身。天理~近鉄~阪神。高校時代は2年春、3年春夏に甲子園出場。8強入りした2年春のセンバツでは1本塁打を放ち、主将として出場した3年夏に全国制覇を達成(1986年)。高校通算41本塁打の打棒が評価され、同年のドラフト2位で近鉄に入団する。プロ生活11年間で二度の打点王と、三度のウエスタン・リーグ本塁打王に輝いた。阪神に移籍した1997年に現役を引退。その後は藤井寺シニア、天理大の監督、天理高のコーチを歴任した後、2015年8月に天理高監督となる。2017年夏、2021年春に甲子園ベスト4。2019年秋は近畿地区で優勝して明治神宮大会ベスト4。2022年春に3年連続となる甲子園出場を決めた。主な教え子に太田椋(オリックス)、達孝太(日本ハム)とふたりの高卒ドラフト1位選手がいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
茶幸才斎
パペイ