出版社内容情報
感染症の研究ラボで発見された新種のウィルス--それは全ての生物を原始の姿に退行させる退化促進ウィルスだった。
内容説明
アフリカ有数の環境保全区・クルーガー国立公園内で保護されていたゾウが一夜にして形態変化を遂げる。四本の牙を持つ異形の姿は、中新世期に栄えた長鼻類「ゴンフォテリウム」そのものだった。血液を分析した結果、エボラ熱やエイズに匹敵する新種のウイルスが検出される。この病菌が感染した個体に“退化”を促進させたことは明らかだったが、突発的な先祖返りの謎を解く手がかりまでは発見できなかった。WHOはクルーガー国立公園を緊急閉鎖。だが、退化ウイルスの感染は予想をはるかに上回るスピードで拡大し、ネズミやトリ、植物までもが太古の姿へ形態を変化させていく。事態を重く見たWHOの感染症対策本部のステファン・ゴードンは、部下である生物学者のルーカス・カルヴァーリョと古生物学者アンナ・ムニエを現地に派遣する。ふたりはウイルスのゼロ地点と思われるバイオセーフティレベル4の研究所を発見。さらに彼らは、研究所の警備員が先史時代の人類―「ホモ・エレクトス」に退化していたという衝撃の事実に直面する。すでにヒトへの感染が始まっていたのだ。時を同じくして、古生物と化した数多の動植物が世界各地で目撃されるようになり、退化ウイルスの情報が拡散。同時に、ウイルス感染も世界規模へと拡大していく―。フランス各紙で絶賛されたバイオSFが待望の日本上陸!!
著者等紹介
ミュレール,グザヴィエ[ミュレール,グザヴィエ] [M¨uller,Xavier]
フランス、ブルターニュ在住。『Les d´etectives de l’´etrange』でデビュー。物理学で博士号を獲得した知見をもって科学ジャーナリストとしても活躍する一方で、ふたりの子供の父親(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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