出版社内容情報
密室に囚われたふたり。
銃がひとつ。
弾もひとつ。
どちらかがどちらかを殺せば解放される――。
女性警部補ヘレンは、イギリスのサウサンプトンで起きた、この奇妙な連続殺人事件の捜査をはじめるが……。
内容説明
ヒッチハイクをした大学生のカップルは、深い飛び込みプールの底で意識を取り戻す。脱出は不可能だ。そのときふたりのそばに置かれていた携帯が鳴り、犯人が告げる。「銃がある。それには弾が一発入ってる。恋人かおまえ自身のための。それがおまえたちの自由の代償だ。生きるためには殺さなくてはならない」ふたりは銃を見る。恋人を殺す?ありえない。きっと誰かが助けにきてくれる―。しかし、誰も来ない。食料はない。水もない。飢えと渇きと寒さが襲う。体力が減る。会話も減る。銃を見る回数が増える。ここから抜け出したい。日常に帰りたい。でも恋人を殺すことなんてできない。本当に?本当に相手もそう思っている…?サウザンプトン中央署のヘレン・グレース警部補は捜査を開始するが、これははじまりに過ぎなかった。この後も同様の事件が次々に発生。ふたり組が監禁され、弾が一発入った拳銃を与えられ、究極の選択を迫られる―ヘレンは次第にこの事件の異様さに気づく。被害者たちに共通点は見当たらないし、彼らを拉致したのはひとりの女らしいが目的がわからない。極限状態の密室で、やさしさが、愛が、プライドが崩壊し、欲望が、憎しみが、狂気が増殖していく。日本初登場作家がえぐり出す完璧な惨劇。
著者等紹介
アーリッジ,M.J.[アーリッジ,M.J.] [Arlidge,M.J.]
1974年生まれ。ロンドン北部のハムステッドで育つ。英文学や映画・テレビ制作を学んだ後、BBCでドラマの制作に携わる。2007年に自身の制作会社を設立し、イギリスの犯罪ドラマシリーズの制作を手がけるかたわら、BBCの長寿人気ドラマ「法医学捜査班」などの脚本も執筆。『どっちが殺す?』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うーちゃん
ペペロニ
KUMYAM@ミステリーとSF推し
nizi
一柳すず子