内容説明
ダニーたちSAS部隊は、クルド独立派の協力を得てトルコとの国境を越えイラクへ潜入する予定だった。ところが国境付近へ降下した彼らを待っていたのは、あまりに頼りない協力者たち。口ばかり威勢のいい青年とその妹の少女がふたりいるだけだったのだ。たった3人のSAS隊員とこの兄妹で、国境警備隊の監視を潜り抜けなければならない。しかも、今回の目的はISの拠点を襲撃し司令官を尋問することであり見通しは暗かった。そしてダニーの不安は的中し、国境で戦闘が勃発。もはやダニーたちにできるのは、血と泥にまみれながら死力を尽くすのみだった。一方、イギリス国内ではSASとMI6がテロに備えて警戒態勢を強めていたが、情報が錯綜。新たな手がかりが得られないまま、犯行予定日であるクリスマスは刻一刻と迫っていた。報われぬ戦いの果てにダニーは何を知るのか―。
著者等紹介
ライアン,クリス[ライアン,クリス] [Ryan,Chris]
イギリス軍特殊部隊SAS元隊員、作家、セキュリティコンサルタント。1961年ニューカッスル近くの村で生まれる。1984年にSASへ入隊。約10年間、極秘任務を含む数々の作戦に従事し、対テロチームでスナイパーの指揮も務めた。湾岸戦争では8人のチーム中ただ1人、シリア国境の砂漠を300km踏破してイラクからの脱出に成功した経験を持つ。この功績によりライアンは戦功勲章を受け、3年後の1991年に退役した。引退後、イラクからの脱出行の経験を綴ったノンフィクション『ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行』(原書房)が、ベストセラーとなり映画化もされた。これをきっかけに1996年の『襲撃待機』(ハヤカワ文庫NV)をはじめ、多くの作品を執筆。邦訳も多数あり。迫力に満ちた冒険小説を書く作家として知られる
石田享[イシダススム]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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