内容説明
白爵家の令嬢グレースは8人きょうだいの長子。両親亡きあと、幼い弟妹たちが別々に引き取られそうになったが、グレースの努力でばらばらにされずにすんだ。以来、ひとりで面倒をみてきたグレースは、家族を守るため恋も結婚もあきらめていたが、ある嵐の夜に奇跡のような偶然が起きる。初恋の人、ワーシントン伯爵マットとふたりきりの客として同じ宿に雨宿りすることになったのだ。グレースは、正体を明かすことなく一夜をともにし、その思い出を胸に姿を消そうと決心する。一方、夜明け前に消えた謎の女性に恋してしまったマットは、名前すら知らない彼女の行方を探し始めた。再会を望まないグレースと彼女を見つけ出そうとするマット。それぞれ社交界デビューを控えた妹の付添いでロンドンを訪れたふたりの運命は、すれ違いながら交錯して…。日本初登場作家のロマンティック・リージェンシー!!
著者等紹介
クイン,エラ[クイン,エラ] [Quinn,Ella]
作家。南太平洋、アメリカ、北アフリカ、イギリスをはじめヨーロッパ等を転々とした後、彼女とその夫は、夢を実現させ、カリブ海や北アメリカ沖を巡航する帆船で暮らしている
高橋佳奈子[タカハシカナコ]
東京外国語大学ロシア語学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
29
7人の弟妹を束ねる伯爵家の長女グレース。弟妹のため結婚を諦めていたが、嵐のために立ち寄った宿屋で初恋の人、伯爵マットと6年ぶりの再会をしてしまう。その晩、せめて思い出にと、大胆にマットの部屋に向かう。マットもどこか見覚えのある彼女を一目見るなり結婚を心に決めるが、翌朝、その姿はなく…。グレースを探し当て、彼女の弟妹7人と自分の妹4人(二頭のグレート・デン付き)を養育するのに一瞬ボーゼンとなるも、グレースのため奮闘するマットは正統派ヒーローだった。ラストの悪役、グレース叔父の事件は少しマヌケな感じ。2020/03/11
たまきら
28
幼い弟妹の養育のためすべてを捧げてきた女子が、初恋の男性に出会って一夜を過ごす。けれども誤算は彼が求婚したいこと!内気な女子が歯がゆいけれど、おしゃまな妹ややんちゃな犬に笑っているうちに終わってしまいました。次は偉そうなお侯爵らしいです。楽しみ楽しみ。2018/11/19
サラン
13
★3 「堅物侯爵の‥」が面白かったので読んでみた。私がイギリス貴族の法律やしきたりに疎いので不明部分も多々あったのもあるが盛り上がりに欠けた感。あと主役2人が盛り過ぎで笑えた。弟妹使用人合わせて常時10人以上邸に居るのに隙があるとイチャつくんだから怖いわぁ。それでも両親が亡き後7人の弟妹の保護者になって自分の幸せより弟妹を選んだグレースを諦めず探し出して求婚するマットが男らしく頼り甲斐があって素敵だった。グレースとマットの結婚後間を開けずに次作に続いてたのにびっくりしたわ。2020/10/03
EDAMAME
7
ホッコリ系、大勢の弟妹の面倒を見るために紆余曲折した姉ヒロインと彼女と結婚するためには何でもどんとこいなヒーローとの王道ロマンスかな〜楽しめました(๑´`๑)♡2018/08/22
キッチンタイマー
6
退屈だったから前に読んだとき読み切らなかったらしい。表紙をみて被ったと思ったんだけど、似た表紙あると思って購入し、再び読み切らなかった。さすがに2回読んだので読んだことにしておこう。2019/06/16