内容説明
ゴミをためこむ汚屋敷母は娘の心にもゴミをためる毒母だった!!家は汚屋敷、ネグレクトで栄養失調の弟、娘への異常な執着やセクハラ…そんな環境で育った作者が母と決別し、自分なりの片づけ方法を見つけるまで。
目次
第1章 汚屋敷母に振り回された家族(食のトラウマ「ゴキブリのフンが入ってる!?」;娘の性に異常に干渉する母;汚屋敷育ちに立ちはだかる結婚の壁;放置子だった弟 命綱は給食;汚屋敷母のメシマズ率は高い! ほか)
第2章 汚屋敷育ちが片付けを学習するまで(引っ越しで片付け筋を鍛える;やらなくていい掃除もある!?;数・層を減らして罪悪感も減らす;身近にあった汚部屋・汚屋敷住人体験談;それでも片付ける気力がわかない時は ほか)
著者等紹介
高嶋あがさ[タカシマアガサ]
漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっか
35
闇が深すぎる…!でも、全国のゴミ屋敷の内情を見た気がした。「母がしんどい」(田房永子さん)とはまた違った角度での毒親です。ここまで来ると、じゃあ母はどのように育ったのか?父が結婚してからなぜこうなったのか?が気になります…ともかく、姉弟が真っ当に育って良かった。わたしも、汚部屋とはいかないまでも物が多い&整理整頓が苦手でお掃除本を読み漁ってモチベーションを保つタイプなので(笑)共感できるところも参考になるところもたくさんありました!前著も読んでみたいです。2018/01/05
ちゃりんこママ
27
素晴らしい!素晴らしい!!作者様、よくぞここまで冷静に客観的に機能不全家庭を描けたなぁ。後半は成育歴から身に付かなかった整理整頓方法をどうやって身に付けたか、涙ぐましい努力の連続がありました。「自分で作った料理が美味しいかどうか分らない」…その感覚、私はとてもよく分かります。ただ作者さんにお母さん以外のご家族がいらっしゃるのがとても羨ましい。2018/06/06
ごへいもち
15
読んでいてあまり良い気持ちになれなかった2018/02/21
でんか
12
さらに続けて、汚屋敷住人お母さんと、こどもさんの話。お姉さん視点で語られる。汚屋敷の主、お母さんは、毒親でもあり、ネグレクトに近い状態であったよう。給食が生命線で、夏休み明けにはガッと痩せている、等、姉弟がよくぞここまで生き延びれたと思われるネタが多数。とても驚いたのがお母さんの仕事が「教師」ということがちらっと書かれていたことだ。詳細は不明だが、なぜにそんなことになってしまったのだ…と思わずにはおれない、闇の深さ。2018/01/08
arisaka
9
汚屋敷脱出の前作に引きつづき、今回は毒母の洗脳から抜け出した顛末記。自分大好きで見栄っ張りで、自分の夢を娘に押し付け、でも、自分より幸せになるのは許さないとか、もうすごいなこの人!としか言いようがない。著者の自己否定脱出のきっかけがご友人の「オーディエンスが多すぎる」という指摘だったそうで、本当に親からの洗脳というのは心の深いところまで根を生やしているのだと、恐ろしい。2018/07/02