内容説明
数行から長くとも2ページで収まる実話怪談をみっしりと詰め込んだ究極の一冊。極短怪談の名手・平山夢明をはじめ、牧野修、我妻俊樹、黒木あるじ、黒史郎、つくね乱蔵、伊計翼、小田イ輔、神薫、橘百花、吉澤有貴、幽戸玄太、冨士玉女のそうそうたる書き手が集い、書き下ろし110話を含む圧巻の157話を収録。瞬きする間に脳裡に焼き付けられる恐怖をたっぷりと味わってほしい!
目次
蛇
あがるさがる
見覚えが無い
ひつけ
長い土下座
ギコギコ
来訪者
タニシ
腹地蔵
心配される〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
141
平山夢明さんを初めとする怪談実話作家12人による贅沢に全157話も収録された超短編傑作集ですね。読めば泡沫の様に記憶から消え去るのが超短編の宿命ですが、でもどれもが短く凝縮された素晴らしい完成度の傑作で夢中で読み終え大満足でしたね。『崖っぷち漫才』社員旅行で記念写真を撮る事になり霊が視える人の良子さんがカメラマンで「あ、後ろの人にピントが合ったらすみませ~ん」と言ったが後ろは崖で皆の顔から笑顔が消える。『火曜』火曜の事件を予言し的中させる友人が「水曜の朝、真っ暗になる」と言って火曜の深夜に交通事故死する。2020/10/04
HANA
59
実話怪談集。一頁から二頁の小粒な怪談が揃っている。小粒と言ってもそれは量的な事、質的にはとんでもないのが揃っていて十分に楽しませてくれる。読んでいて思うのはやはり平山夢明は上手いなあ、という事。特に「怪談」はラスト一行の重さを感じさせるのが、計り知れないほど上手い。他にも「たいむかぷせる」等、ラスト一行が上手かったら成功しているように思える。ショートショートのスタイルを考える上で参考になるように思えるなあ。あと残念なのはせっかく牧野修が参加しているのに関谷大好きクラブが登場しなかった事。あと誤字脱字。2016/08/24
ラルル
29
一話一話がとても短く、待ち時間や電車の中でとても読みやすい。長いと前回までのあらすじを忘れる私にはぴったり。面白かったです2016/10/18
澤水月
28
再録も多いが書き下ろしもおおい。文体に皆さん個性が…平山さんはダントツすぎ。黒木さん伊計さんはすぐわかる。牧野修さんの歯シリーズ…意外や?つくね乱蔵宇治の書き下ろしが全て殺しにかかってくる本気ヤバ系だった。全体にイイ2016/08/04
NAO
22
兎に角読みやすい。怖いものもあり。嫌煙が面白い。煙草も百害あって一利ありだな。2017/09/11