内容説明
バーティは休暇中に出逢った魅力的なジョージアナに恋心を抱くも、彼女が後見人のハックウッド卿のために政略的な婚約をしていることを知る。がっかりしたバーティだったが、奇しくもその直後にハックウッド卿の娘と婚約している友人から婚約者の誤解を解きたいとの相談を受ける。ひと肌脱ごうと決意するも不運な偶然が重なり、なぜかジーヴズが貴族になりすまし、バーティは近侍としてハックウッド卿の屋敷に滞在することに。ゆで卵すら作れないバーティは当然次々と騒動を巻き起こし、さらに彼の“作戦”が火に油をそそぎ…。果たしてバーティは恋を成就させ友人の危機を救うことができるのか?ウッドハウス財団公認、“ジーヴズ”シリーズまさかの続篇!!
著者等紹介
フォークス,セバスチャン[フォークス,セバスチャン] [Faulks,Sebastian]
1953年英国ニューベリー生まれ。ロンドンにて様々な新聞に寄稿し、コラムニスト、編集者、ジャーナリストを経て、執筆活動に専念し、一躍英国を代表する作家のひとりとなった。2002年に大英帝国勲章を授与
村山美雪[ムラヤマミユキ]
英米文学翻訳家。東京都出身。外資系商社、出版社勤務を経て翻訳者となる。19世紀の英国を舞台にしたヒストリカル・ロマンス小説の訳書多数のほか、ノンフィクションを含め、出版翻訳をおもに手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だけど松本
7
これでよしと思っていいのかどうか判断に迷う。ウッドハウス自身がこういうまとめ方したんだったら意外ではあるけれど、そういうふうにシリーズ閉じますかぁ。はあ。わかりました。と言うしかない気もする。けどウッドハウス財団公認とはいえ他人がシリーズ最終みたいな話書くなや、しかもジーヴス中の人変わっちゃいました?みたいなオチ。これがジーヴスだったら、変態なのか静かな狂気なのかよくわかんない今までのジーブスのバーティへの執着っぷりはどう捉えればいいのさ。2017/08/05
よーみー
5
オリジナルの雰囲気を壊さず面白かったのに、もう続編は書かないよ、みたいな終わりかた!!2016/06/20
Inzaghico (Etsuko Oshita)
4
P・G・ウッドハウス財団公認のまさかの続編。まさかって(笑)。 国書刊行会、文春文庫でジーヴスとバーティの掛け合い漫才を楽しんだ者としては、二人の物語にどうオチをつけられているのかを見届けなくてはなるまい。 今回は、ひょんなことからジーヴスが貴族に、バーティがその従者にという逆転劇が中心だ。いままで他人に仕えたことなんかないから、ここかしこでヘマをやらかすが、育ちの良さが幸いし、使用人が助けてくれたり、ジーヴスが助けてくれたり。育ちがいいって、得よね(笑)。最後まで楽しませてもらいました。2019/09/15
のんたん
3
うーん。嫌なわけじゃなかったけど、評価は分かれるだろうなぁと。個人的に感じた雰囲気としては、ドラえもんの映画版って感じでした。2019/02/21
ヨリ
2
公認?ってことは二次創作ってことで。作者はウッドハウスの大ファンだったのでしょう。そう思って読めば別作品と楽しめるものでした。マンガ版のキャラに置き換えて読んでしまうとちょっと違和感もあるけれど(笑)ジーヴスの伯爵ぶりがなかなか(笑)2017/06/01
-
- 和書
- 模倣犯 〈3〉 新潮文庫