内容説明
ソウル大学の数学科を主席で卒業したナラは、学者としての将来を嘱望されていたが堅実な会社員として平和な日々を送っていた。ところがある日、父親が多額の借金を残して自殺したために、ヤミ金業者に追われ、金も職も両親も失ってしまう。たった一人の姉とその夫とともに、借金の返済のため、寝る間も惜しんで働くが、ヤクザまがいの債権回収業者の執拗な取り立てに金利の支払いすらも追いつかない状態だ。ついには2歳の甥っ子の身に危険が迫り、ナラは危険な決断をすることになる…。カード破産、借金、現代社会の身近に潜む闇を描いた問題作!
著者等紹介
パクイングォン[パクイングォン]
作家・漫画家。1986年「韓国日報」に“黄清”というペンネームで漫画家としてデビュー。以後、社会的問題に焦点を当てた作品を次々と発表。自らの足で取材し、文章を書き、絵を描く“マルチ作家”であり、その特異な個性で人々を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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