出版社内容情報
冬の超怖い話、最新刊。「午」に続く十二支シリーズ第2弾!
内容説明
干支シリーズ第2弾「未」。加藤一、久田樹生、渡部正和、深澤夜。四人が東西南北を駆け巡り集めた恐怖実話!地獄の28絵巻!
目次
ホームにて
全てが福田になる
電話の声
黒い城
くろお
自転車
テナント募集中
罵声
マッサージ
水音〔ほか〕
著者等紹介
加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超‐1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
139
本書には信じろというのが無理なトンデモナイ話が目白押しで平凡な話を読み飽きた方にはもう堪らない魅力の一冊でしょうね。ムチャクチャ過ぎて啞然茫然となる話。『全てが福田になる』内村さんの高校からの親友、福田が愛車に乗ってパチンコに行こうと誘いに来てパチンコ屋の駐車場に着くと何故か出口に向かって発車し、急に車の間から飛び出した人を轢いてしまうが、その顔は何と運転中の福田本人の顔に見えた。運転する福田はニャ二ヤ笑い、内村さんが車を降りるとそのまま走り出す。轢かれた方の福田は起き上がり今迄パチンコをしていたという。2020/11/21
HANA
49
実話怪談集。なんとなく読んでいて怪談のテンプレートみたいな話が勢ぞろいしているような気がする。幽霊の話あり、奇妙な話あり、と内容自体は多様だが、話の中身自体は特に目新しさのようなものは感じられない。三人による合作だが、人生の裏街道を歩いている人間の悲哀でこれは久田樹生とわかるのもいくつかあるが、後は誰が書いたか判別できない。特色がなさすぎるのかなあ、各話に。それともこちらが読みすぎて、怪談自体に目新しさを感じられなくなってしまっているのか。だとしたらえらいことになっている様な気もする。やだやだ。2015/03/17
澤水月
16
「イスラム国」後藤さん殺害動画公開日、それでも非日常へと怪談読む。表紙からカマしてくれる、帯あると可愛いのに…まさか干支に? 筆者不明が落ち着かないがギター怪談二つが良い。振袖、火掻き棒、甘い果実。エグいのに凄まじい現実の前には夢幻的にすら思える。できれば文責明らかにしてほしいな2015/02/01
へへろ~本舗
6
二冊続けて読んだら気持ち悪くなってきたので今日はやめる。2016/09/06
buchi
6
羊にちなんで(?)悪夢・白昼夢的な話が多い印象。「廃屋にて」とか「自転車」とか総じて不気味。 寝てるところって一番無防備だもんね。「くろお」とか、こんな夢も希望もない異世界トリップは絶対いやだ。 「死ねば行けるところ」の先輩はニーチェ先生の宝くじ先輩で脳内再生orz 「甘い果実」「水音」が好み。2015/02/05